2011年1月11日火曜日

1月11日の記録から

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在9981名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
一人で始めた活動でしたが、今では沢山の方々の応援を頂いています。
ご支援くださる皆様、本当にありがとうございます。

昨年の1月11日に私が新宿警察署にお伺いしてから、今日でちょうど一年経ちました。
皆様に今日は当日の出来事をお伝えしようと思います。[9/20の追記から]

■1月11日
午前10時に新宿警察署へ伺うと約束した日、私は山の手線で新宿駅へ向かいました。
手には鞄と白い花束。鞄のなかには警察に答えていただくための質問状2通が入っていました。
白い花束は、息子に捧げるためのものです。
新宿駅では息子が暴行を受けたと思われる現場に赴き、手を合わせました。そして、西口の改札を抜けると、すぐ目の前にはタクシー乗り場。その右手横に交番が見えました。
息子が連れてこられ、3人の警察官に取り囲まれた、西口交番です。なかには数名の警察官がいました。私は無言で交番内に入っていきました。
私はそのまま床に白い花束を置き、数分間、亡き息子に黙祷を捧げました。その間、誰ひとりとして話しかけてくる警察官はいませんでした。
そして、ふたたび花束と鞄を手に取ると、交番を出て、タクシーに乗って新宿警察署を目指しました。
当時の新宿警察署は、吹き抜けのある1階に受付はなく、誰でも好きなように入れるようになっていました。階段で2階まで上がり、受付で黄海副署長と面会の約束がある旨を伝えました。
しばらく待つことになり、辺りを見渡すと、吹き抜け側の2階の手すりの前に2脚並んだ長椅子が、目に飛び込みました。
「あぁ、あそこで息子が」
1階が出入り自由な状態でしたから、風が吹き込んでくる。私には野ざらし同様に見えました。
息子は午前4時まで続いた事情聴取から解放され、この長椅子で仮眠をわずかに取っていたのです。
「こんなところじゃ、疲れた身体が休まるはずはない……」
いまさらながら、不憫で仕方がありませんでした。私はその長椅子に腰かけ、息子の無念を噛みしめていました。
そこへ、ふたりの男性が現れました。新宿警察署の黄海副署長と、菅原生活安全課課長です。彼らは一度顔を見合わせてから、私に話しかけてきました。
同じ2階の応接室に案内され、黄海副署長は、笑みを浮かべておっしゃいました。
「今日はもう我々はですね、腹を裂いてですね、本当の事実のありのままを、お話しようと思っているんですよ」
しかし、その前に私がボイスレコーダーでの録音をお願いしたときは、ふたりとも血相を変えて、「やめてもいいですけど」、「普通、録音しないんですよ」、
「出されて、やられたらお話できない」と口ぐちに拒否されました.

私が、「それでは、お話を」と切り出すと、「まあ、お茶でも一杯いかがですか、せっかく新宿署に来ていただいたんで。まあ、あとでいろいろ見ていただきたいなぁと思っていますんで」と、
黄海副署長、菅原生活安全課課長ともに熱心にお茶をすすめました。
「私に連絡をいただいたのは、ネクタイのことなんですか?」と質問をすると、「ネクタイのこともありますけれど、時間も経過しましたし、そろそろ説明を申し上げたいなぁと思いましてご足労を」とおっしゃいました。
まず、私は最初に、12月13日に黄海副署長からの電話で告げられた言葉を確認しました。私が少しずつ読み上げて、確認をお願いしました。
「おおぜいの人が行き交う新宿駅で息子さんを痴漢と断定するのは無理と痴漢容疑は晴れたが、その後、お互いの暴行容疑で取り調べが続いた」
と読み上げたとき、「取り調べ、じゃなくて事情聴取ですね」と副署長から訂正が入りました。「取り調べじゃなくて、事情聴取?」と私がたずねると、
「取り調べというと、犯人じゃないですか。ねえ。そうじゃないんで。事情を聴くという意味です」と言われました。
また、早朝に帰ってもいい、と言ったという説明については、「ずーっと長く署のほうのなかに帰ってはいけませんよ、という状態を作るわけにはいかないから」とのことでした。
そして、黄海副署長はこう言いました。
「痴漢の疑いというのは、たしかにかけられたんです。やっていないということもわからないんです。特定するにいたらなかった。そういうことです」
痴漢をしたか、痴漢をしていないか、両方のケースがあると言われ、私は「これだけは言わせてください、息子のために」と申し上げました。
「息子が、痴漢をしたり、自殺をしたりするようなことは、絶対にない、と、知り合いの者、親戚の者、大学の先生、息子の友人、みんな申しております」
黄海副署長は、「それはご本人にしかわからない」と言いました。私は、その言葉に、とても腹が立ちましたが、「そうですね、いまとなってはそうでございますね」と答えました。   
すると副署長は
「我々もそう思って冷静に判断したんですよ。息子さんのために判断したんですよ。結果的には。だって疑いかけられて、痴漢を特定にいたる材料がなかった、特定にいたらなかったということを我々は認定したんですよ」
息子がこの世にもういない状況において、「息子さんのために判断した」と言い切れる神経に私は耳を疑いました。
「たとえば、ひとりの悪意のある女性がいて、なにかの腹いせにということは?」とたずねると、
「たとえばというのはやめましょう。実際にあった話ですから。すれ違ったときにお腹を触られたんではないか、ということで、直後にいたのが息子さんですから。すれ違って。
それで女性が被害者だということで、周りの学生も加勢して抑えようとしたら逆に抑えつけられたのは向こうのほうだったんです。
息子さんのほうが馬乗りになっちゃったんですよ。怪我をするとしたら向こうのほうなんですよ」
と言われましたので、「では、トラブルとなったきっかけは?」と問うと、副署長の返答はこうでした。
「たとえばの話をやりましょう。女性が、この人が痴漢だと言ったら、一緒にいた人間はどうします? そんなの放っとけって言いませんよね。摑まえなきゃいけないと思うのが普通じゃないですか。
とりあえず事情を聞くために、ちょっと待ってくださいよって、押さえようとするのが普通じゃないですか」
「ちょっと待ってくださいよって、引き止めるのに、なんで馬乗りになったりする事態になったんでしょうか」
「だから、息子さんのほうが強かったんじゃないですか。結果的には駅員さんが見ているんです。息子さんが、相手に馬乗りになっているところを見ているわけですよ。相手は鼻血だして、怪我してる」
「息子が一方的に暴力を加えていると判断されたわけですか?」
「わからないです。要するに、お互いのトラブルじゃないかっていうことで、駅員は現場に行ったんです。そのときに息子さんは110番をしている」
このやり取りのあと、私は鞄から質問状を取り出しました。息子の経緯をたどりたいので、いつなにが起きたのか、質問状に空欄を設けている質問状です。
しかし、副署長は、受け取らず、「自分で書いてください」とおっしゃいました。
■物証はない
私が読み上げた質問状に対して、副署長は次のように回答しました。
・相手の学生3人は、午前1時ごろから別室で事情聴取を受け、午前4時ごろに一緒に帰った。
・息子は同じ時刻ごろから事情聴取がはじまり、午前4時ごろに終わったが、本人の「自宅に帰らないで、ここで寝たい」という希望により、2階で休んでもらった。
息子が休んでいるところを、署員は5時15分ごろに見たが、6時半ごろにはすでにその姿はなかった。息子が新宿署を出たところを、誰も見ていない。
・警察としては身柄拘束したわけではない。あくまで任意の事情聴取だった。
・後日、息子は相手を暴行容疑で訴えるため、被害届を提出すると言っていた。
・結局、被害届は両方から出ていない。
・両方の事情聴取により、警察は学生に「原田さんに痴漢の疑いがかけられていましたけれども、原田さんがやったという特定はできませんよ」と説明した。
・新宿駅のビデオカメラの確認はやっているが、普通は、階段を上から撮る、下から撮るという、階段の途中を撮影したカメラはない。息子と女性がすれ違ったことが確認できるビデオテープはない。
物証はない。
・ ビデオテープはないが、息子と女性がすれ違ったことは事実である。その根拠は、女性が、「犯人」の姿格好、身体の特徴、すれ違った状況を憶えていて、その 情報を総合して間違いないと判断したためである。だから、ビデオによる証拠は裏付けるものになるか、ならないかという話である。
・通路にはビデオカメラがあるがトラブルの様子は映っていない。したがって、どのビデオカメラにもトラブルがあった時点の映像は映っていない。
・息子に目立った外傷はなかった。
・女性の服装から指紋を取る等のことは、いま、捜査でいろいろやっている。しかし服からは指紋がとれるということはない。
・できれば、歯ブラシなどDNA鑑定に必要なものを任意提出してほしい。事情聴取の当日に採取しなかったのは、息子の死を予測しなかったから。後日来てもらったときに提出してもらうつもりだった。
・しかし、いま調査しているのは、暴行容疑についてで、痴漢容疑ではない。痴漢行為については特定できずで終わっている話。
・息子と相手方3人のアルコール検査の数値は、個人情報のため、お話できない。息子は泥酔まで至らなかったが、かなりの量が出ている。相手は男性ひとりが飲んでいない。息子とトラブルになった男性、女性はそれぞれ微量だった。
・110番通報の内容は、駅員に取り囲まれているとしか、記録がない。

いま、こうして列記してみても、黄海副署長の説明に、矛盾点がたくさんあることがわかります。
息子のボイスレコーダーを何度も聴いたあとでしたから、すぐに説明の不自然さに気づきました。それだけではありません。1月11日以降、新宿警察署が取った対応は、この時点で確認したことから、大きく変遷していくのです。
ちょうど110番通報について質問をしているときだったと思いますが、副署長は急に書類を見ながら、「お母さん、我々がなんか悪いことしたみたいに、いつ も言われちゃうのはつらいところがありますね。警察がなんか息子さんに悪いことしたみたいじゃないですか」 とおっしゃったのです。
ですから、「私はここでなにがあったのが知る義務がございます。息子がどういう足取りをたどって早稲田駅まで行ったのか、親として知らなければいけないので、お伺いしているんです」と申し上げました。すると、
「そ れはごもっともですけれども、息子さんは痴漢っていうことで疑っていたんですけれど……我々としてはなんでそういうふうに言われなきゃいけないのかなと 思っちゃうんですよね。逆につらいですよ、我々としても。で、息子さんを失くしたつらさはわかりますけれど、我々としても、一生懸命原田さんのためにやっ たのに、なんでそんなに言われなきゃいけないのかな、とつらいところがありますよ」
黄海副署長の言葉を聞いて、私のなかに抑えがたい感情が沸き上がりました。
「あの、私も、痴漢容疑を掛けられた人間が、どのような処遇を受けるかということは、今回のことがあるまで、まったく知りませんでしたので、まず第一にショックだったのは、
息子が痴漢にされてしまったこと。そして、そのために事情聴取を受けたこと。そして、その後、亡くなってしまったことです」
「うん、亡くなったことは不幸ですけれども、警察署としては痴漢を疑われてきたときに、事情を聴くのは当たり前の仕事です」
黄海副署長は自分たちもつらいと言う。息子を失った私は、もっとつらい。
けれども、一番つらく、悔しかったのは、息子自身のはずです。その心情を慮るような言葉は、この日、一言も伺うことはできなかったのです。
■確約証
私は副署長に、息子が書いた確約証を見せていただきたいと希望しました。ボイスレコーダーには、そのときの状況が残されていました。
息子は、事情聴取が終わりに近づくころ、〈明日の仕事に支障をきたすので、休養を取りたい〉と申し出ました。事情聴取を受けた部屋でわずかな時間、パイプ椅子を並べて休んでいたところ、
午前3時36分、刑事がやってきて、息子を起こし、後日呼び出しがあれば出頭に応じる確約証を書いてほしいと言われました。

刑事 後日ですね、刑事課、地域課、どちらかのほうで被害届を出してもらいますんで、今日は遅くなったんで、今日のところはいいですので。で、後日、出頭願い、警察のほうで呼び出しがあった場合は、こちらのほうに出頭しますよ、と言う確約書のほうを書いてください。
原田 (くぐもった声で)ちょっと待ってください……。
刑事 確約書というのは、いつでも警察署に来ますよって、それだけでけっこうです。要はあなたが確約証を出してくるときに(笑)、警察の呼び出しに応じますよって(笑)。
原田 ええ。書式はないんですか?
刑事 あぁ、ご自由に書かれてけっこうです。
原田 ……どう?
刑事 書きづらい?
原田 非常に、……どう表現したらいいのか。
刑事 あぁ、じゃあ書こうか。私が体裁を(笑)。
原田 えぇ、申し訳ないです。
刑事 でね、ここだと休みづらいから、どうします? 下のソファで休みます?
原田 (弱弱しい声で)できれば、そうしたいです。
刑事 わかりました。これを書いたら下に行きましょう。
原田 うん。
刑事 朝何時ごろ起こしゃいいですか?
原田 そうですね……7時半ぐらい。
刑事 7時半ごろね、わかりました。

明け方、意識が朦朧としているなかで、慣れない書類を書かなければなりませんでした。
息子の声の様子から、衰弱しきっていることがわかりました。まず刑事が確約書の体裁を手本として書き示しました。
息子はこのときコンタクトレンズを外していました。裸眼で0・1以下、そして疲労のため、文字を目で追うのがつらいようでした。そこで刑事が文面を読み上げ、あらためて息子が確約書を作成するという作業になりました。
書き写しながら息子は〈法廷でぜんぶ、という運びになるんですよね〉とたずねました。すると、刑事も〈裁判というかたちになりますよね〉と返しました。
息子は視力矯正ができていないため、字体が乱れることを気にしていました。

原田 この視力の状態で資料を書くと、社会的に欠陥があるような。
刑事 そんなことないでしょう(笑).
原田 いや、どうでしょう。
刑事 取り調べに、警察署にいつでも来ますよっていう(笑)、あれですから、ハハハ。
原田 これが公的に扱われるわけですよね?
刑事 いや、これ、警察署だけのあれですから。要はこういうふうに警察署に呼び出しがあったら来ますよっていう、我々に対する申し立て状ですから。
原田 ちょっと注意書きをしたいんですけれど。ちょっと視力が落ちた状態でしたっていう。
刑事 別に構わないですよ。警察署のほうだけですから。
原田 間違いないですか?
刑事 間違いないです。(確約書の文面に合わせて)……しましたが、このことで……警察署から、呼び出しがあった……いつでも……まあ、いつでもいらないか……出頭します。
原田 出頭って?
刑事 うん、お伺いしますでいいでしょ。自分のお言葉で。で、その下に平成21年12月11日。
原田 この字だと……。
刑事 大丈夫ですよ。ここに電話番号書いてください……で、ここに警察庁新宿警察署長。
原田 警察署?
刑事 警察署長ですね。新宿って書いておきゃいいや。新宿警察署長、で、立川の立、延びる、哲学の哲、そう。
原田 (書きながら)相手方とはこのあとどうなるんですか?  
刑事 あなたのほうが被害届を出して、その暴行の事実について……それはなんでしょうか?
原田 矯正視力がない旨を。
刑事 ハハハ、どうぞどうぞ、フフッ、ご自由にお書きください。いいですよ、注を入れなくても……らん、らん、らーん、なんだ? 乱筆……下にね。

刑事の声には、ときに含み笑いが混じっていました。いっぽう、息子はボロボロの身体で、それでも先方の要請に応じようと、力を振り絞っていました。
このときに書かれた確約書をこの目で見たいと望みました。
息子が危惧していたとおり、確約証の文字は乱れていました。実は、コインロッカーで発見された鞄のなかのコンタクトケースに使用済みのコンタクトレンズが2枚入っていました。
息子のコンタクトレンズは毎日使い捨てのものなので、それを見たときは、このコンタクトレンズを外した時点では、朝起きて、もう一度装着し、自宅には寄らず、その足で大学まで出勤しようとしていたのかしら、と考えておりました。
黄海副署長から見せられた、確約証の文字を見て、私は絶句しました。息子が事情聴取の際にノートに走り書きしていた文字と同じだったからです。
そのノートは鞄のなかから見つかりました。初めのほうのページは、新しい職場のための覚え書きや、講義の内容だったので、仕事用のものだと考えていたのです。
しかし、あるとき、なにか手掛かりがないかとページを後ろのほうまで繰っていると、急に、乱れた字で、シンジュクケイサツショ、録音で人権、防犯という文字や、人の名前、
階段の両脇に記された15、16という数字、そして、左下隅に「こうなっちゃった人生 事件 どういうわけで」と書かれていたのでした。
その乱れた文字は、息子の身になにか異常事態が発生しているのを知らせるシグナルそのものでした。確約証の文字もまた同様です。私はしばらく見つめたまま動けませんでした。
ボイスレコーダーを聴いていても、心のどこかで息子が自殺するなんて絶対にないという確信に似た思いを持ち続けていました。
しかし、その気持ちが揺らいだのです。そして、あぁ、息子は自殺したんだなと、はじめてそう思いました。
そして、黄海副署長に「もともと字がきれいな子じゃないんですけれど、本当にひどい精神状態で書いたのがわかります」と申し上げました。文面は次のとおりです。

確約証

本日、私は暴行を受けたことで新宿警察署で話をしましたが、この事で警察署から呼び出しがあれば、随時お伺いします。
平成21年12月11日
原田信助 印

新宿警察署長
安延哲夫殿

上記 ●(書き損じを消した後)視力が逸した状態のため乱筆になりました旨を記載します。

私はこの確約証を写真で撮らせていただけないかとお願いしましたが、無理だということでしたので、できるかぎり息子の文字を忠実に真似して、書き損じの後も同じようにしてノートに書き写しました。
■写真
また、この日は、新宿警察署で最後に息子が撮られた写真もこの目で確認しました。
息子の格好は、上着がぐしゃぐしゃになっていて、ワイシャツは、襟元が乱れ、ズボンが飛び出し、暴行を受けた際に引っ張られたからか、長時間の取り調べの際にそうなったのか、ネクタイは床のほうまで結び目が垂れさがっていました。
休んでいるところを起こされた息子は、確約証を書き終えると、次に写真を撮影すると刑事から言われました。

刑事 原田さんね、今日の服装のやつだけ、変わっちゃうんで、服装のとこだけ、こういう状況でしたよっていう、いまのネクタイがこうなっている状況の写真だけ撮りますから。そのときの状況ですよね? 引っ張られた。
原田 いやあの、駅員さんのあとですよ、これは。
刑事 うん、駅員さんのあとでけっこうですから。ここにいらっしゃった姿をそのまま撮りますから。
原田 ただ、そのあとに睡眠、仮眠を取らせていただいたり……。
刑事 あ、大丈夫ですよ。うん、いまの、とりあえず今日の服装だけ撮らさせていただきます。
原田 ああ。
刑事  どうぞ、お越しください。全身だけで結構です。
原田 それは、当時と……ちょっと待ってください。
刑事 いや、今日の服装、服装。
原田 任意ですか?
刑事 (さえぎって)よろしいですか。いきますよ……お鞄をお持ちになってください。
原田 ちょっと待ってください。それは被疑者としての撮影でしょ?
刑事 違いますよ。
原田 違いますか。まったく理解できないことが多い。
刑事 いや、法廷でも、それはこうですよっていう証明になりますから。よろしいですか。
原田 ええ、なんでいま出てくるんですか? そういった話が。
刑事 要は、このときにあなたが暴行を受けた……。
原田 (さえぎる)確認させていただけますか?
刑事 どうぞ。

このとき、息子は鏡で自分の姿を確認したようでした。

刑事 はい、それでよろしいですね。
原田 髪も、かなりなんか……。
刑事 (笑いながら)髪は関係ないでしょ。

原田 狂人みたいな感じに見えますがね。
刑事 関係ない、関係ないです(笑)。
原田 本当ですか?
刑事 関係ない。……よろしいですか?
原田 ええ、これは……。
刑事 はい、どうぞ。

そして、シャッターが切られました。
写真のなかの息子の表情は、我を失っていました。自分に起こっていることが信じられないといった様子でした。思えば、ひどい暴行を受けたあと、4時間近く、事情聴取を受けていたのです。
どれほど疲れ果てていたことでしょう。息子の視点は焦点が定まらず、どこを見ているのかわかりませんでした。自分の人生の果てが見えてしまったのかもしれません。
25年間、育ててきて、はじめて見る、息子の表情でした。
私はショックを受け、また言葉を失いましたが、我に返りました。この写真こそ、最終的に死にいたらしめられるまで苦しめられた、動かぬ証拠だ、と。
「写真に撮らせていただいていいでしょうか」
そう申し出ると、黄海副署長は、「本来、裁断しなきゃいけない性質のものですから」と許可してくれませんでした。私が、その意味がわからないでいると、「息子さんは犯人じゃないんで、裁断しなきゃいけないんです」とおっしゃいました。
私は焦りました。「裁断する前にいただけないでしょうか」
「いや、取っときますから、これからも」
「いつまで取っていただけますか?」
「ずっと取っておきますよ」
「ずっと、とおっしゃいますと、私が生きている間でございますか?」
「取っておきます」
息子の写真は生きている間はずっと新宿警察署で保管される、裁断されない、と副署長が明言したことに、安堵しました。

ところが、息子の写真は、その18日後に、東京都迷惑防止条例の被疑者としての書類に添付されて、検察庁に送られることになるのです。
息子の写真は、私の生きている間はずっと新宿警察署で保管される、裁断されない、と副署長は明言しましたが、
実行されることはありませんでした。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

[※] 携帯電話専用です。

1月11日の記録から

■ボイスレコーダー
二杯目のお茶をすすめられたとき、それまであまり口を開かなかった菅原生活安全課課長が、「お母さん」と話しかけてきました。
「ボイスメモ、なんか、お持ちだったんですか、息子さん」
「あの、ボイスレコーダーが……実は、最初はなかったんですが、あとから牛込警察署の落し物係のほうに駅員さんが届けられて」
「そのボイスレコーダー、まだお持ちですか?」
「もちろん持っています。息子の遺品なので」
「あの、暴行、相互暴行の事実も捜査しているので、そういったことでもし役立つような内容があればですね、活用させていただければと思いまして」
私はとうとう本題が出てきたと思いました。
「もし、そのテープ、うちのほうでデータ―を取らせていただくことはできないですか?」
「データで取らせていただいて……」
「ええ」
「息子が言っていたとおり、たとえば階段にビデオカメラがないのであれば、立証することは無理なんじゃないですか。
階段を上っていたら、突然、腕を掴まれ、階段の下に叩き落とされ、頭を床に打ちつけられたということを、西口交番のHさんという警察官に、息子は訴えております。
が、それを立証できないんであれば、ボイスレコーダーをお貸ししても意味もないんではないですか? 
それとも、息子が打ちつけられているのは、どうもこのノートから見るかぎりでは、一番下のようなので、違う角度から探していただけないでしょうか」
「それは、いま、あの捜査してやっていますので」
「あの、お願いします。そうしないと、息子も浮かばれないと思いますので」
「録音をちょっと参考にということはしていただけない、提出していただけないということでよろしいんですか」
「いえ、あの息子が受けた暴行を立証する可能性があるのならば」
「僕が、私、なに入っているかわからないんで」
「そうですね」
「ええ、どういう話なのかっていうの、まったく知らないものですから」
「ご存知ない?」
「ええ、うちはぜんぜん聞いてないんで」
「あ、どういう事件だったかということはご存知……」
「いや、あのそのテープ、ボイスレコーダーの内容っていうのは、どういうのが入っているか知らないものですから」
「そうですか。でも、牛込警察署のほうではご存知かと思いますが」
「でも……」

しばらく、菅原課長と私の問答をみていた黄海副署長が、間に入ってきました。
「牛込署でも聞いていないんです。個人のプライバシーなんで」
その後も、ボイスレコーダーの提出を求められましたが、私はボイスレコーダーそのものの提出は拒否しました。
息子のボイスレコーダーは旧型のもので、ロック機能がついていません。
他意はなくても、うっかり消去してしまう可能性が大きく、実際、私も操作する際は、消さないようにボタンの位置に気を使っていました。
そして、なによりこのボイスレコーダーは息子の遺品です。形見のひとつです。無防備に「はい、そうですか」とお渡しする心境にはなれなかったのです。
ひととおりの質問を終え、次に場所を移し、新宿駅の現場を案内してもらうことになりました。私はその前に、息子が事情聴取を受けていた部屋を見せてほしい、と、お願いしました。
部屋の印象は、ガランとした空間の中に、机をはさんでパイプ椅子が向き合い、窓には鉄格子が掛けられていて、まるで牢獄のように見えました。
この部屋で、息子が社会的影響を気にしていた発言をしています。パイプ椅子を並べ、横たわる直前の会話です。

原田 任意同行なので、明日私が出勤することは可能なんですか?
刑事 ん? いまの段階ではまだ話がまとまってないからですね。
刑事 あのー、会社のほうは行かれて結構なんですけれど、ただほら、被害届を出すっていうことになれば……。
原田 そのあとでいいですか?
刑事 そのあと?
原田 ええ。
刑事 そしたらですね、わかりました。いま、あのうちのほうで扱っている制服の警官がいますからね、そちらのほうが扱いますのでね、そちらのほうに話してもらって。
原田 はい。
刑事 後日、まあ出頭してくださいってことで、そのときに被害届を作りますっていうなら、それでもかまわないと思います。
原田 それで、なんらかの不利は? 私のほうに被るっていう可能性は?
刑事 不利っていうのは、ないでしょうね。
原田 じゃあ、私がいまここで休養を取って、出勤して、そのあと被害届のほうの作成に移行することで、なんら社会生活に支障をきたさないという認識ですか?
刑事 それはー、申し訳ないんだけれども、それを扱う警察官のほうのやっぱり手続きの関係とか。
原田 ええ、ええ。
刑事 そちらのほうでちょっと、お話を聞いてもらうっていうかたちになります。
原田 それでこう、なんだろう。まぁ、話は悪いですけど、ニュースとかで見る、ゴシップとかで見るような、ドラマみたいな、職場に知らされたりみたいな……。
刑事 ないですね。
原田 あの、実家のそばに……。
刑事 我々のほうはしない。そんなことは(笑)、ハハハハハ。
原田 じゃあ、
刑事 (笑いが止まらない)ンフフフフフ……。
原田 あの、なんの気兼ねなく、出勤して臨めばいい、と?
刑事 あぁ、だと思いますよ、はい。我々のほうで会社に連絡を取ったりだとか、そういうことはしない。 
原田 (さえぎって)なんで、ここで、身柄を拘束されるのか?
刑事 私がさきほどお話したとおり(笑)、最初、あなたのほうが、痴漢したんですっていうことで、訴えてきたんで、やはりあなたのほうの話も聴かなきゃいけないからということなんです。
原田 ええ、ええ。
刑事 そのとおりでございます。
原田 (力なく)かしこまりました。

息子にとってみれば、日常が変わってしまうのではないかという畏れがありました。 しかし、その懸念を表したとき、相手の刑事は大笑いしたのです。

■決意
部屋を出て、黄海副署長と菅原生活安全課課長とともに、2階のロビーまで戻りました。事情聴取から解放された息子も、同じように2階のロビーにやって来ま した。同行した刑事は〈ここで、横になってください〉と長椅子を示しました。そして、〈もし、ご自分で目が覚めて、いかれるんでしたら大丈夫ですから〉と 言いました。息子は刑事の名を確認しました。生活安全課のYという名前でした。

原田 ちょっと、あの杞憂かも知れないんですけれど、社会生活に支障をきたすような、まあ、ドキュメンタリーみたいなものは、世の中いろいろあっているような気がするんですけれど、
冤罪みたいなもので、苦しめられ続けるみたいな、そういう支障はありうる可能性は?
刑事 いや、だって、被害届出すわけでしょ?
原田 出しますね。
刑事 えぇ(笑)、被害届出すんであれば、別にねぇ、あとは要は双方が話がつかなければ、当然、裁判というかたちに。
原田 ええ。
刑事 ええ。
原田 こっちからあっちに起こしていくということで、わかりました。
刑事 とりあえずは、(後日出頭の)日程のほうを調整させていただいて。
原田 先方の方も被害届を出すってことですか?
刑事 まあ、そうです。そうですね。
原田 じゃあ、私も出して。わかりました。
刑事 そのときには、扱った者、担当の者に聞いていただければと思います。
原田 そうですね。なにか新宿駅構内の写真とかないんですか?
刑事 それはいま、分析している最中です。
原田 分析ですか。わかりました。ほかには目撃者とかは?
刑事 そうですね。当然そうなりますね。
原田 私の周りにいた人とか?
刑事 出てくればいいんですけどねー。新宿駅、一日何十万人も来るわけですからねぇ。
原田 ビデオカメラは?
刑事 一番いいのは、やはりビデオカメラがそうですよ。そういう意味では駅員さんにも話を伺うべきですよ。
原田 現場にはいなかったのに?
刑事 フフッ(笑)、当然駅員さんにも話を伺います。

目撃者とビデオカメラ。息子は身の潔白を証明するために、最後まで正常な捜査をお願いしていました。

原田 あの、本当に私だけでなくて、生活安全課にその3人が呼ばれたんですか?
刑事 ええ、まだいますよ。手続き中ですよ。
原田 こっちに来て、ずっと私に対した質問のような形をとっていた?
刑事 ええ、そのとおりです。
原田 間違いなく?
刑事 間違いなく。アルコール検知もしておりますし。
原田 私は本当、駅員の方に、本当に一方的に……。
刑事 それはやっぱりね、駅員さん呼び出して捜査しないといけないですね。
原田 傷を負いました。恐怖をおぼえました。本当に。

その後、再出頭の段取りの話になりました。息子は〈弁護士の方に依頼する場合には、そのタイミングに合わせるって可能ですか?〉とたずねていました。

刑事 現時点の段階では、まだ刑事事件になってないわけですから。これからですから。
原田 同時出願という形になるんですか? 被害届は?
刑事 時間は違ってもお互いに、ということです。
原田 お互いに? それだと先ほどの話だと、私があって、みたいな、原因とそのあとみたいな感じになる?
刑事 そうでしょうねぇ。
原田 そうでしょうね!?
刑事 それは、双方の話がどういうふうになるか。
原田 それは……そうでしょうね。

Y刑事はふたたび〈目が覚めたら、帰っていただいて結構ですから〉と言い残し、エレベーターに乗って去っていきました。「上へ参ります」というエレベーターの音声案内が響きました。
ドアの開閉する音、足音、風の音、さまざま音が行き混じるロビーで、息子は疲弊しきった身体を長椅子に横たえました――。

長椅子を目にしていた私は、ふっと時間を遡り、その光景を見ているような気持ちがしました。どんなにつらかったことだろう、悔しかっただろう、お腹も空いていただろう。
眠っている息子を抱きかかえ、家に連れて帰ってあげたかった。無念が胸にこみあげました。 

「……ええ、だからちょっと、見てる人も、ちょっといないもんですからねぇ」
菅原課長の言葉に、我に返りました。当時、新宿警察署の1階の出入りは自由で、ドアが開閉するたびに冷たい風が吹き込んできていました。
吹き抜けの手すりの真ん前に置かれた長椅子で、熟睡できようはずもありません。
ボイスレコーダーには息子の咳の音、そして泣き声も残されていました。
午前5時40分の少し前、高い靴音が響き、息子は起き上がりました。
その後、トイレで顔を洗ったのでしょうか。水流音が何度も繰り返され、ポツリ、ポツリと落ちる水滴に重ねるように、
「よし、いこう」
小さくつぶやきしました。
そして、フーというため息が聴こえたかと思うと、息子は。嗚咽しはじめました。
す ると、ガシャンという音ともに倒れ込んだ様子で、同じトイレ内にいた人がなにか言葉をかけてきました。息子は〈大丈夫です〉と答えました。〈なにか保護か なんかされたの?〉と相手はたずねてきます。〈大丈夫です〉と繰り返して息子はトイレを出て、その足で新宿警察署をあとにしました。長椅子のうえで、目覚 めてから5分ぐらいの間の出来事です。
警察署の前の大きな道路を走りぬける、車の音が飛び込んでくるように録音されています。

息子は少し歩き、タクシーに乗り込みました。息子の声はこう告げました。
〈新宿駅へ〉――。

■新宿駅
新宿警察署を出て、菅原課長の案内で、新宿駅に着きました。

新宿駅に着いたとき、 息子はどんな気持ちだったたのだろう、どんなにつらかったことだろう、悔しかったことだろう。
時間を遡ることができるなら、死に向かう息子を引き止めたかった。息子の無念が胸にこみあげました。
「息子さんは、大学生とこの通路ですれ違ったんです」
菅原課長の思いがけない言葉に、我に返りました。
息子の残したボイスレコーダーには、何度も、取調べに当たった3人の刑事から、
「女性の方が階段で、あなたに、お腹を触られたと被害を訴えている」
「女性は階段で、真正面から来たので、あなたの顔を見ている」 などと言われて、明け方まで取り調べを受けていた様子が残されていました。
その時、新宿警察署にたいして、信頼してはいけないという不信感が、確信に変わったのです。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



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原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

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2011年 気持ちも新たに迎えました

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在9870名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
ツイッターやネットで応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。

皆様に今日は年末からお正月にかけての出来事についてお伝えしようと思います。

12月28日に今年お世話になった方々とささやかな忘年会を開きました。
一次会は昼食会で、二次会はコーヒーショップで行いました。
新宿駅での出来事や、息子の早稲田大学時代のお話などをして時を過ごしました。

元旦は息子の録音の音声を通しで聞きました。
息子の気持ちを考えながら、静かに聴きました。
泣きたくなった息子の気持ちが手に取るようにわかりました。

いくら暴行の被害を訴えても、メモでさえ取らない新宿署の3人の刑事の方々に、憤りを通り越して絶望へと追いやられていく息子の涙の声を聴き、
本当につらかったんだなぁと息子の無念が胸に込み上げてきました。

1月3日は、息子が学生時代から年末年始に奉仕に行っていた鎌倉の鶴岡八幡宮に行って参りました。
息子は「神社へ行くと心が洗われるような気がする。」と言って、神社へ行くのを楽しみにしていました。
一昨年の12月10日の午後11時頃に関わってしまった方々のために行けなくなってしまった鎌倉でした。

駅に降り立ちましたら、風情のある駅舎と、小町通りの御土産店の佇まいについ見とれてしまいました。参道から参拝まで、1時間程かかりました。
息子が立ち寄っていたであろう宝物殿も見学してきました。
鎌倉が源氏の拠点だったことを思い出しながら見学しました。
息子と一緒に写真に写っていた方々はいらっしゃらないかと探しましたが、どうやらいらっしゃらないごようすでした。

息子は3日は確か、午後5時までの奉仕だったと記憶していますが、鎌倉は既に日が翳り始めていました。
小町通りの喫茶店で珈琲を飲みながら、通りすがる人々を見ていましたら、仕事を終えて帰路に向かう息子の影を見たような気がしました。
テーブルの上に置かれた一輪挿しの南天の小枝がとても清々しい印象でした。
息子が何故鎌倉が好きだったのか、わかったような気がしました。

鶴岡八幡宮で二年前に息子が売っていたであろうおみくじを手に、鎌倉の町を後にしました。
遠くなっていく鎌倉を目で追いながら、息子の名誉を回復して無念を晴らすその日まで頑張ろうと心に誓いました。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


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2011年1月1日土曜日

警視庁通信指令センターの証拠保全の先送りについて

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在9870名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
ツイッターやネットで応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。

皆様に今日は警視庁通信指令センターにおける12月2日の証拠保全の手続きからの経緯についてお伝えしようと思います。

12月2日に東京地方裁判所の決定の元、証拠保全の検証を行うため、裁判官・書記官・弁護士の先生・カメラマンの方々が東京都警視庁通信指令本部に出向きました。
ところが、警視庁の方では、「人手が足りない」「業務に支障をきたす」等の理由で、証拠保全の検証手続きを12月27日に先送りにしました。

東京地検特捜部岸検察官は、証拠保全の検証も終了していないのに、「嫌疑なし」「証拠なし」ということで12月27日に先送りされた[警視庁通信指令センター]の証拠保全を待たずして『不起訴』を決めました。
その決定の裏には警視庁の証拠保全で「証拠が何も出てこない」という確信が感じられます。
また,12月7日にJR東日本東京支社において証拠保全の検証が行われましたが、今年の2月25日に新宿駅駅長室で見せて頂いた、昨年12月10日のJR新宿駅駅務日誌には
「12 月10日23時5分:8号ホームから迷惑行為で110番通報」と記載されていて、息子と新宿駅西口交番の警察官とのやりとりからも、暴行事件の発生が午後 11時5分前であったことが明らかであるのに、JRが提出した証拠は時間が20分ほどずれた物であり、目撃者の方々のご証言の信憑性を全て否定する内容の ものでした。
6月21日と同28日に、新宿駅駅長室に再度お伺いした時もA助役さんらは「23時5分に駅員さんが15・16番線ホームから110番通報した8号ホームのトラブル」についてお話してくださいました。
「23時5分」という時間が変わったのは、何時からなのでしょうか。

12月22日に警視庁から、「27日は年末年始で業務が立て込んでいる為、警視庁で証拠保全の検証ができるか不明であり、裁判所に別途持参したい。」
「検証を警視庁で実施しようとする場合には、検証不能にしていただいて構わない」というご連絡があったそうです。

裁判所の手続きを、警視庁は如何ようにお思いなのでしょうか。
元々は、先送りの日を27日に指定されたのは警視庁だった筈です。
日本の司法制度は一体どうなっているのでしょうか。

以下、3月24日・7月7日・10月12日に警視庁通信指令センターに対して、私の代理人である弁護士の先生に弁護士法による23条照会をかけて頂いた【警視庁通信指令センターからの回答】となります。

■警視庁通信指令本部長からの回答書
3月24付照会書に対する 4月19日付回答
原田信助さんと認められる男性から、平成21年12月10日午後11時27分に、新宿駅で、けんか・口論となり、駅員に囲まれている旨の110番通報がありました。
その余は、貴意に添いかねます。

7月7日付照会書に対する 8月13日付回答
原田信助さんと認められる男性が、平成21年12月10日午後11時27分に110番通報した際用いた携帯電話の電話番号(090-3234-8196)と同じ電話番号の携帯電話から、
同日午後11時20分に110番通報された事実はありますが、応答した直後に無言のまま切断されています。
その余は、貴意に添いかねます。

10月12日付照会書に対する 10月25日付回答
平成21年12月10日午後11時20分より前に、電話番号090-3234-8196の携帯電話からの110番通報を受理した事実はありません。
したがって、その余の照会事項は前提を欠き、回答できません。

息子がボイスレコーダーに残した音声で「通信指令センターの山岸さんと、暴行を受けている間中、リアルタイムで繋がっていた。」と言っている110番通報については、
3月1日に警視庁通信指令センターにお伺いした時に、「裁判所からの指示があれば開示できます。」とS氏はおっしゃっておいででしたが、
今回の証拠保全は裁判所からの指示に当たらないとおっしゃるのでしょうか。

警視庁の皆様には、検察庁特捜部の岸検察官がお持ちの筈の、息子が午前4時頃に新宿警察署で撮られた写真をご覧になって頂きたいと思います。
集団暴行を受けて傷ついた息子を、翌朝4時頃まで「階段ですれ違いざま、お腹を触ったかもしれない痴漢被疑者」という取調べを続けた新宿署の署員らによって
正気を失ってしまった息子の姿を見て、あなた方のご家族のことを思い浮かべながら是非考えて頂きたいと思います。

息子は大学生になってから、年末年始は鎌倉の鶴岡八幡宮で奉仕の仕事をしていました。
昨年も行く予定でしたが、申し込みをすることができなかったので、12月12日に神社からご連絡がありました。
息子が元気でいたのなら、きっと今年も、白衣を着て素足に下駄を履いて神社の掃除などをしていたことと思います。
息子の思い描いていた夢は何処へいけば良いのでしょうか。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



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検察庁特捜部岸検察官の不起訴決定について

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在9833名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
ツイッターやネットで応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。

皆様に今日は、検察庁特捜部における担当3人目となります岸検察官の「不起訴決定」についてお伝えしようと思います。

■5月25日に告訴の受理のご連絡をくださった濱検察官から、いつの間にか佐藤検察官に交代されていました。
■9月6日に担当2人目の佐藤検察官から、私の代理人である弁護士の先生に呼び出しがありました。

【9月6日の検察庁特捜部佐藤検事から弁護士の先生へのお話】
○特捜部の検事が,告訴の被疑者(男性),最初に被害を訴えた女性,当時その場にいた駅員さんから話を聞いた。
○彼ら(告訴被疑者男性・被害を訴えた女性)からすれば,最初痴漢事件について,被害があったという言い分。
○暴行被疑者は,暴行の被疑事実について「そんなことは有りませんよ。」と否認している。
○厳しく追及してはみたが,このままで,彼らの言い分を覆すような証拠があるかというと難しい。
○痴漢が冤罪であり,金銭目当てなどでいちゃもんをつけて,という可能性も考えて,追及していたが,どうもそういう話はなさそう。
○彼らは,素性のよくない人たちではない。ちゃんとした大学に通っており,身元もきちんとした人間であった。
○彼らの言い分を覆して,暴行があったと立証できるか,というと厳しい。
○疑いがあったとしても,起訴できるかどうかのレベルは異なる,
○暴行していないという被疑者の弁解を覆して起訴するのは証拠的に厳しいか,
○お母様の方が目撃者を捜していると聞いている。もしそのような情報があれば教えてほしい。すぐ調べます。
○それがないとなると,立証手段なし。
○いつまでも中途半端な状態を続けるわけにはいかないので,目撃情報などの証拠が得られないと,不起訴とせざるをえない。
○何かしらあるのであれば,9月中に教えてほしい。

(弁護士の先生)ビデオや110番通報の録音記録などの客観的な証拠が存在するので,これをもとに,立証できないのか。
(佐藤検事)それも調べたが,全体含めて,客観証拠がないというのが原状
(弁護士の先生)当日の晩の着衣の乱れもビデオに映っているのでは。また,警察で写真撮影もしているのではないか。これは,暴行を振るわれた証拠とならないのか。
(佐藤検事)刺された,ということであれば,衣服の痕跡などは証拠になるが,どの状態から,着衣の乱れになったのかというのは,暴行と特定できない。

■10月13日に「無記名の目撃証言」の提出に、検察庁に伺いました。
その時に、佐藤検事宛に手紙を持参しました。
(一部抜粋)ところで,平成22年1月28日新宿警察書生活安全課の菅原課長様からのお電話では,「息子さんを東京都迷惑防止条例の被疑者と認定した根拠は,
学生3名の話,駅員2名の話,防犯カメラの映像です。根拠はこの3点です」と伝えられました。
ところが,別紙のとおり,JRからの回答では,JRの職員は事件を目撃していないという回答が来ました。
また,黄海様と菅原様のご説明によりますと,もともと,事件の現場を防犯カメラを調べてみたけれども,事件に関して,はっきり映っていないとのことでした。
結局,当事者のみの申告だけで,息子を被疑者と認定したのではないでしょうか。
目撃情報と,息子の録音の音声をもとに,現場検証していただき,真実を明らかにしていただくことをお願い申し上げます。

■11月1日から,佐藤検察官から岸検察官に代わられたというご連絡を頂きました。

10月13日に新宿駅でお会いした【集団暴行の現場】を目撃された方が,岸検察官より弁護士の先生の同行を認められず,お一人で11月17日に検察庁に呼び出され、訪庁されました。
目撃者の方は,「清田氏」と面談されましたが,「清田氏」が検察官なのか事務官なのか未だに不明です。

■12月15日に岸検察官から,弁護士の先生に連絡がありました。

「告訴事件について,本日付で不起訴にしました」
「具体的な証拠関係についてはお話しできないが,提供していただいた情報を含めて捜査した結果,このような結論となりました」
不起訴理由は「嫌疑なし」ということでした。
証拠不十分ではなく,嫌疑なしというのは「証拠がない」とのことでした。

12月2日に東京地方裁判所の決定の元、証拠保全の検証を行うため,裁判官・書記官・弁護士の先生・カメラマンの方が東京都警視庁通信指令本部に出向きました。
ところが、警視庁の方では,「人手が足りない」「業務に支障をきたす」等の理由で,証拠保全の検証手続きを12月27日に先送りにしました。
証拠保全の検証も終了していないのに,「証拠がない」という岸検察官のお言葉には,12月27日の[警視庁通信指令センター]において「証拠が何も出てこない」という確信が感じられます。
また,12月7日にJR東日本東京支社において,証拠保全の検証が行われましたが,昨年12月10日のJR新宿駅駅務日誌には「12月10日23時5分:8号ホームから迷惑行為で110番通報」と記載されていて,
息子と新宿駅西口交番の警察官とのやりとりからも,暴行事件の発生が午後11時5分前であったことが明らかであるのに,
JRが提出した証拠は午後11時15分以降の物であり,目撃者の方々のご証言の信憑性を全て否定する内容のものでした。

10月13日に検察庁の文書課の方に渡した手紙の,「目撃情報と,息子の録音の音声をもとに,現場検証していただき,真実を明らかにしていただくことをお願い申し上げます。」という
要望を実施していただくことはできませんでした。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


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夕刊フジ12月15日号

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在9541名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
ツイッターやネットで応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。

今日発売の『夕刊フジ』12月15日号の5面「編集局から」のコーナーに記事が掲載されました。
どうもありがとうございます。




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12月11日 原田信助の一周忌の法要を相営みました【ニコニコ動画生放送で第3弾を放送していただきました】

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在9464名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
ツイッターやネットで応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。

12月11日に息子である原田信助の一周忌の法要を相営みました。
お忙しい中、沢山の息子の友人の方々がご参列くださいました。
ご支援くださる方々にもご参列いただき、初対面の方々が多い中、当時の息子のお話を中心にご歓談いただき、ありがたい時間を過ごすことができました。
ご参列いただいた皆様に御礼申し上げます。

12月10日24時より、ニコニコ動画生放送にて3度目の放送をしていただきました。
放送中に1000名近い方々からご署名をいただくことができました。
ニコニコ動画のご担当者様に御礼申し上げます。

出演された津田大介氏(@tsuda)、江川紹子氏(@amneris84)、小川健氏(夕刊フジ記者)(夕刊フジ公式サイト:ZAKZAK)は、面識のある方々でしたが、
小川健氏は息子の事件をメディアで一番早く報道してくださった【夕刊フジの記者の方】でしたので、感慨深いものがありました。

ニコニコ動画生放送では3回も放送して頂き、12月6日から9日まで報道していただいた【日刊サイゾーの浮島さとし氏】を始め、日本のメディアも真実を報道できる方々がいらっしゃるということを認識することができました。

■12月10日にはニコニコニュースで記事を掲載していただきました。

■「息子は痴漢の犯人ではない」無実信じる母親の訴え続くhttp://news.nicovideo.jp/watch/nw13679 
この記事はexciteニュース等に掲載していただき、拡散されています。


12月4日に皆様にお伝えしたしましたが、12月2日午後1時:東京地方裁判所の決定の元、証拠保全の検証を行うため、裁判官・書記官・弁護士の先生・カメラマンの方が
東京都警視庁通信指令本部に出向きました。ところが、警視庁の方では、「人手が足りない」「業務に支障をきたす」等の理由で、証拠保全の検証手続きを12月27日に先送りにしました。
証拠保全というものは、相手方に知らせずに、抜き打ちで行われるものだそうなので、裁判官が12月27日の先送りを認めた時点で、もう証拠保全の意味はないのではないかと思われます。

12月7日には、JR東日本東京支社に同じく証拠保全の検証に出向きましたが、どういう訳か、その数日前にJR東日本から「証拠は●●●の●●●で提出します」という連絡が、
裁判官を通して弁護士の先生のところにきていました。
2月25日に、JR新宿駅で助役の方に見せて頂いた、昨年の12月10日の日誌には[(23:05)8号ホーム迷惑行為で110番]と記載されていましたが、
JRが提出した●●●は、その時間のものではありませんでした。裁判官は特に異議を唱えることもなく証拠保全の手続きは終了しました。

黒木昭雄氏がご懸念されていた通りに進行しているのかもしれません。
8 月3日に【[2008年8月]家族と海水浴に行き、痴漢と言われ・・・(愛知県)のご遺族の方とお話をしましたが、余りにも進行状況が似ているために、ま さか、痴漢冤罪事件の警察の対処マニュアルがあるのではないかと思ってしまいました。】と追記しましたが、今は確信に近いものがあります。

皆様に、ボイスレコーダーに残された息子の真実の声をお伝えしていこうと思っています。


【寒い日が続きますので、お風邪をひかないように気をつけてお過ごしくださいませ。】
(メールの返信ができず申し訳ありません。)


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


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2009年12月10日から一年経ちました【ニコニコ動画生放送で本日第3弾を放送していただきます】

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

息子がJR新宿駅で事件に遭ってから、今日で一年となりました。
一年間、応援してくださった皆様に御礼申し上げます。
現在8435名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
ツイッターやネットで応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。

検察庁に目撃証言をご提出頂いた、勇気あるお二人の方に御礼申し上げます。
5月7日の夕刊フジ様を始め、週刊ポスト様、産経新聞様、週刊女性様、フジテレビ様のご担当者様に御礼申し上げます。
12月6日より12月9日まで、日刊サイゾー様が息子の事件を報道してくださいました。
そして、本日ニコニコ動画様が、息子の事件から一周年の放送をしてくださることになりました。

【ニコニコ動画様の告知記事から】
「痴漢と呼ばれ自殺」の第3弾を放送します(http://p.tl/sY9U )
事件が起きたのと同じ12月10日の夜に。
出演は津田大介氏(@tsuda)、
江川紹子氏(@amneris84)、
小川健氏

私も出演させて頂くことになりました。
開始は本日12時となります。
どうぞ、ご覧くださいますようお願い申し上げます。


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日刊サイゾー

日刊サイゾー【記事】 痴漢冤罪で命を絶った青年が録音していた「警察の非道」
12月6日から12月9日まで、4日間の連載です。
ありがとうございました。

目撃者を探しています! 12/5 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

息子が急逝してから、一年が経とうとしています。
一年間、応援してくださった皆様に御礼申し上げます。
現在7818名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
ツイッターやネットで応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。

皆様に今日は、3月11日から始めた目撃者探しにご協力くださった方々のことと、12月2日の警視庁通信指令本部における証拠保全の検証手続きのことをお伝えしようと思います。

ある方は、お仕事帰りに、終電近くまで通行人の方に呼びかけの応援をしてくださいました。
ある方は、ツイッターを通して息子の事件をお知りになられ、9月から10月にかけて毎日のように新宿駅に呼びかけの応援に来てくださいました。
暇を見つけて新宿駅に応援にきてくださった学生さんや社会人の方もいらっしゃいました。
ある方は、お仕事の合間に息子の事件のまとめブログを作ってくださいました。
以前から、私のブログは初めて見えた方にはわかりにくいというご指摘はありましたが、私には改善する知識もないのを見かねて、ブログを整理してくださったのです。

この方のブログは、 【 新宿駅痴漢冤罪暴行事件】 http://ow.ly/3abW0 というブログです。
1)事件の報道2)息子の事件当日の行動3)事件の推移4)目撃証言5)ICレコーダーの録音内容6)信助さんについて7)痴漢冤罪について 8)目撃者の陳述書 
というように項目ごとに記載されていますので、とてもわかり易いと好評です。
ぜひご覧頂きますよう、お願い申し上げます。
[※]3)事件の推移には、JR東日本のコメントの変遷が掲載されています。

12月2日午後1時:東京地方裁判所の決定の元、証拠保全の検証を行うため、裁判官・書記官・弁護士の先生・カメラマンの方が東京都警視庁通信指令本部に出向きました。
ところが、警視庁の方では、「人手が足りない」「業務に支障をきたす」等の理由で、証拠保全の検証手続きを12月27日に先送りにしました。
事件の証拠を持つ機関が、証拠の検証を拒否することはない筈ですから、27日にはきっと「人員の確保」をしてくださって、「業務に支障をきたさない」状態において、
証拠保全の検証にご協力頂けるものと信じております。

12月11日に息子の一周忌の法要を相営むこととなりました。
一周忌の前には、息子にせめて、「暴行を振るった犯人が起訴された」という報告をしてあげたいという願いは叶いませんでした。
つらく、悔しく、情けない思いを抱いて逝ったであろう息子の名誉を回復し、無念を晴らすその日まで頑張ると、微笑んでいる写真の息子に誓いました。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


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原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



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原田信助の受けた暴行被害について、
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[※] 携帯電話専用です。

目撃者を探しています! 11/5 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在7461名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
ツイッターやネットで応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。

皆様に今日は、8月からご支援くださっていたジャーナリスト黒木昭雄氏のことをお伝えしようと思います。

黒木氏と初めてお話をしたのは、7月も終わろうという真夏の夜のことでした。
新宿駅で、一人の青年から「黒木昭雄氏にご相談ください」と言われ、帰宅後、黒木氏のブログから電話番号を見つけて、何度かお電話をしました。
このころ、黒木氏は和歌山県に滞在中で、とてもお忙しい時期でしたが、数日後にご連絡くださいました。
「今は暇がないので、落ち着いたらお話しましょう。」とおっしゃってくださいました。
お電話で何度かお話をしている内に、黒木氏が[日本の警察は改革しなければいけない]という考えをお持ちでいらっしゃるということが解り、
「黒木先生、本当にそれが実現できたら良いですね。」
「やりますよ。ただ、すぐにはできない。構想から練らなければならない。」とおっしゃいました。
その数日後に以下をブログに追記しました。

◆皆様に8月25日の追記でお知らせしましたが、

ジャーナリストの黒木昭雄氏と「警察改革を推進する全国ネット」構想について8月24日にお話をいたしました。
黒木昭雄氏の推奨する「警察改革を推進する全国ネット」構想とは
●理不尽な取調べ
●明らかなる冤罪
●警察の嘘
等がテーマとなります。ご自身やご家族のために「警察改革を推進する全国ネット」の構想に是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。

数日前に、黒木氏が、新しいブログ(黒木昭雄:調査取材事務所)を起ちあげた際に、息子の事件の目撃情報を求めるリンクを貼ってくださいました。
ありがとうございました。
全国に1万人以上の息子と同じ冤罪被害者がいるというご連絡をいただきました。
この現状は、もう皆様にも人事ではなくなってしまっているということと思います。

黒木氏は、この「警察改革を推進する全国ネット」を一年後に起ち上げることを計画されていました。
ツイッターの黒木氏の支援者からは、「警察改革推進党」を創ってほしいという声も聞かれ、黒木氏が党首となられたら、私は一番先に入党させてくださいとお願いをしていました。
黒木氏は「まず、核を作ることから始めなければならない。」とおっしゃっておいででした。
「人は不思議と、核ができると自然に集まってくるもの」というのが、黒木氏のお考えだったのです。

黒木氏と初めてお会いできたのは、9月29日でした。
息子の事件の経緯を、真剣な表情で聞いてくださいました。
「お母さん、信助さんの無念を晴らしてあげましょうよ。」とおっしゃってくださった時、黒木氏は何かを変える力をお持ちの方だと確信したのです。

その後、新宿駅での目撃者探しは続きましたが、ある方がツイッターで息子の事件を知り、9月からポスターを掲げる等のご支援を始めてくださいました。
それまでは、通常一人で呼びかけをしていましたが、二人になった途端、立ち止まってくださる方や
「チラシください」とお声をかけてくださる方が急に増えだしたのです。

10月13日に、目撃者の方と出逢うことができたのは、この方のお蔭でした。

ところが、新たな目撃者の方の証言を、私の代理人である弁護士の先生が10月18日に検察庁特捜部佐藤検事に提出された翌日のことでした。
その日、いつも通り、ご支援くださる方がポスターを掲げて立たれていたところへ、JRの職員の方が来て、「こんなところに立っていないで、改札の外へ行ってください」とおっしゃいました。

翌20日は、その方に「ご迷惑をおかけしてはいけないので、今日は私一人で呼びかけをいたします」と言って、一人で立っていたところ、
JRの職員の方が近付き、突然1メートル程の距離から私に向かってフラッシュをたきました。
間違いなく顔に向けて撮っていましたので、「私には肖像権がありますので、その写真はお返しください」と言いました。
その職員の方は、「私はあなたを撮ったのではない。工事中の現場の写真を撮っただけです」とおっしゃって、逃げるように駅長室に入って行かれました。
翌日、黒木氏に起こったことをお話したところ、「JRは、あなたを威力業務妨害で訴える準備をしている。新宿駅構内の目撃者探しは、もうやめた方が良いでしょう。」と諭してくださいました。
それでも私は、息子の代わりに目撃者を探さなければいけないという一念で、やめることはしませんでした。

10月26日に再び、JR新宿駅のU助役に写真を撮られた時は、久しぶりにお立ち寄りくださった方まで、2回もフラッシュを浴びてしまいました。
20日と同じように、写真を返していただく様お話をしましたが、やはり、「あなた達を撮ったのではない。構内の写真を撮っただけです」というお答えが返ってきました。

翌日、黒木氏にお電話で、そのことをお伝えしたところ、ひどくご立腹なされました。
「あなたは、向こうが、威力業務妨害で逮捕する用意をしているのが、まだ解からないのですか。あなたが逮捕されたら、一体、誰が信助さんの無念を晴らすんですか!」
黒木氏に言われて、私は目が覚めたのです。

黒木氏と最後にお話をしたのは11月1日の午後4時頃でした。
「明日メールをお送りいたします」「わかりました」が、最後の会話となってしまいました。

国家権力に対しても、「悪いことは悪い」とはっきり言える《たった一人のジャーナリスト黒木昭雄氏》は、生涯をかけて追求された警察の改革と、
何年も追い続けた【岩手県17歳少女殺害事件】の解決を見ることなく、2010年11月1日に永眠されました。
ここに黒木昭雄氏のご冥福をお祈り申し上げます。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


本日発売の夕刊フジ11月6日号の5面に掲載されました。
”被害者”仲間から激しい暴行
目撃者現れ新展開



●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

[※] 携帯電話専用です。


[※]皆様に次回は、JR東日本のコメントの変遷についてお伝えしようと思います。

目撃者を探しています! 10/24追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在7305名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
先週も、沢山の方々に新宿駅で「頑張ってね。」とお声をかけていただきました。
二ヶ月前から、呼びかけの応援に来てくださる方が現れたので、
13日に新たに目撃者の方に証言をいただくことができました。
ツイッターやネットで応援してくださる皆様、いつもありがとうございます。

皆様に今日は、3月11日から始めた目撃者探しに応えてくださった
目撃者の方の証言をお伝えしようと思います。

① 平成22年4月7日(水)新宿駅15・16番線の階段下にて:(40前後くらいの会社員男性)
ポスターをみて,「あ,あれじゃないかな」と反応し,「目撃されましたか」
と尋ねたところ,私の呼びかけに直接答えてくださいました。
「階段から降りかかったところ,階段下の右側でけんかをしていると思ったので,左側からよけて通りました。」
「その日は出張から帰ったところで,車内でけんかがあったので,またけんかかと思い関わらないようによけて通った。」とのことでした。

② 平成22年4月8日(木)新宿駅15・16番線の階段下にて:((40代後半の女性)
この方は,下から通られた方でした。「仕事の帰りに通りかかると,階段下で,けんかをしていた。けんかをしていると思い,右側からよけて通りました。遠巻きに見ている人がいました。若い女性が,複数名立っていたと記憶しています。」とのことでした。

③ 平成22年4月15日(木)新宿駅15・16番線の階段下にて:(木曜日だけ通る30代前半の女性)
「午 後11時20分から30分の間に,現場を通ったところ,階段の下の方に,かなり大きな血痕があるのを目撃しました。」「西口改札から通って15番線16番 線の階段ををいつも通っているが,改札から通路に至るまで,原田信助さんの騒ぎと思われるものは,何も見ていません。見たのは階段にあった血痕だけで す。」[血痕は4~5段目よりも,もっと上だったと記憶しています。」とのことでした。

④ 平成22年4月24日(土)
以下のメールを頂きました。
「http://harada1210.exblog.jp/を拝見しました。
私はホームを利用した一般客ですので,ハッキリと一部始終をみていたわけではありませんが
,この一件だと思われることは目撃しました。

誤解を招かないように私が「確実にみた」部分だけ書かせていただきます。

・数人の若者が階段で私の上を上って行った
・付近には私が下から見上げる形ですが、その若者の集団以外見えませんでした
・その誰かと誰かから喧嘩のような声が聞こえた
・男性A(茶髪)が1人の男性Bを羽交い絞めのような形で捕まえる
・腹や顔を殴られて男性B転倒
・暴行が続く

女性は所謂ギャル系の服装で2名いました。
容姿からしてキャバクラ嬢に見えました。身長は小柄だったと思います。
(ただ同じグループに見えただけで,ただ近くを歩いていてもめごとが始まったから同じく立ち止っただけかもしれません)

箇条書き以外の部分はあやふやなので,誤解されないでください。

私も急いでいましたので数秒立ちどまりましたが,すぐに移動しました。
お力になれないかもしれませんが,見たことはお伝えしたかったので報告させていただきます。」

⑤ 平成22年8月5日(木)新宿駅15・16番線の階段下にて:(30代から40代の会社員風の男性)
その事件かどうか分かりませんが,という断りをした上で,「11時過ぎに,一人の男性を,複数の警察官が,
交番に連れて行くのを見ました。男性はかなり興奮していた様子で,服装も乱れていたので,けんかの当事者と思いました。」とお知らせくださいました。

⑥ 平成22年9月16日(木)新宿駅15・16番線の階段下にて:(30代くらいの男性)
「11時40分から12時頃現場を通るが,12月頃,通行中,階段で血痕を見た,と記憶している。騒ぎの当事者と思われる人は見ていない。」とのことでした。

⑦ 平成22年10月13日(水)新宿駅15・16番線の階段下にて:(検察庁に10月18日:目撃された方の許可を得て提出)
「チラシを受け取って,帰宅後,当時の日記・スケジュールを確認したところ,このホームの左下の辺りで,3人くらいだったと思いますが,男の方に暴行を受けている方を拝見しました。」
「この方は,頭をかかえるような形で蹲っていたところを思い切り蹴られていたように見えたので,『ちょっとひどいな』と思い,改札口の駅員さんのところへ『けんかが起きているので』とお知らせに行きました。その後,11時16分の総武線に乗った記憶があります。」

【検察庁特捜部佐藤検事様へ】

ま た,平成22年8月16日(月),午後10時30分には,次のような出来事がありました。茶髪で小柄で細身の20代前半と思われる若い男性が,15番 線,16番線のホームから階段を降りてきて,私の方に近づいてきました。そして,私の話を聞いているのか聞いていないのか,分からない様子で壁際にもたれ かかり,話が終わると,真面目な顔で,決意したように「これから警察に行きます」と言いました。私は,この男性が,当事現場にいた大学生の一人ではないか と,直感しました。実際にその後,警察に行ったのかどうか分かりませんが,良心の呵責に耐えかねて,現場に来られたのではないかと感じました。

と ころで,平成22年1月28日新宿警察書生活安全課の菅原課長様からのお電話では,「息子さんを東京都迷惑防止条例の被疑者と認定した根拠は,学生3名の 話,駅員2名の話,防犯カメラの映像です。根拠はこの3点です」と伝えられました。ところが,別紙のとおり,JRからの回答では,JRの職員は事件を目撃 していないという回答が来ました。
また,黄海様と菅原様のご説明によりますと,もともと,事件の現場防犯カメラを調べてみたけれども,事件に関し て,はっきり映っていないとのことでした。結局,当事者のみの申告だけで,息子を被疑者と認定したのではないでしょうか。目撃情報と,息子の録音の音声を もとに,現場検証していただき,真実を明らかにしていただくことをお願い申し上げます。

以上が現在、皆様にお伝えできる目撃情報です。詳細につきましては、後日別の形でお伝えできると思います。
4月24日に情報をお寄せくださった方に、更に詳細をお聞かせ頂ければ、10月13日の目撃された方と整合性が取れてくるかと思われますので、再度、ご連絡を続けていこうと思います。


「継続は力なり」 小学校時代の息子の好きな言葉でした。
息子は、いつも、目撃者を探す私の傍にいて、助けてくれているのだと思います。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



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原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

[※] 携帯電話専用です。


[※]皆様に次回は、JR東日本のコメントの変遷についてお伝えしようと思います。

目撃者を探しています! 10/10 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在7216名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
先週も、沢山の方々に新宿駅でお話を聞いていただくことができました。
お話を聞かれた方は皆、「この階段でお腹を触る痴漢など聞いたことがない。」とおっしゃいます。
人と人がぶつからないで通行するのが難しい階段で、すれ違いざまに「お腹を触られたかもしれない痴漢行為」という申告を、
まともに取り合った新宿警察署の警察官の方々の思考能力について考えさせられる状況です。
検察庁特捜部ご担当S検事様も是非、現場をご覧になることをお勧めいたします。

【警視庁新宿警察署長氏】からの、8月11日付け[公開質問状]に対する、9月10日付け[質問状に対する回答について]では、

[9]メディアで公表された警視庁(新宿警察署)の痴漢および暴行事件の発生現場に関するコメントに一貫性がない(【※】参照)のは、いかなる理由からでしょうか。
【※】メディアに対する警察コメントの変遷ぶり
①息子と大学生がすれ違うところは、防犯カメラに写っていない
<2010年5月20日「産経新聞」(朝刊/26面)より>

②息子と大学生がすれ違うところが、防犯カメラに写っていた
息子が別の女性のお腹を触っているようにみえる画像がある
<2010年6月14日放送「スーパーニュース」(フジテレビ)より>

③息子と被害者と思われる女性と、もみあう様子が階段の下で確認された
<2010年6月22日放送「スッキリ!!」(日本テレビ)より>
【回答】
3 質問事項[9]について
当署では、メディアへの対応は同一の内容で行っておりますので、メディアの報道内容が異なる理由については、分かりかねます。
というご回答でした。

メディアが勝手に「創作をした」のであれば、痴漢事件の発生現場が【階段】か【通路】のどちらかでコメントされていると思われますので、
当告訴の被疑者(男性)及び、最初に被害を訴えたという女性に対して、
【検察庁特捜部ご担当S検事様】におかれましては、ぜひ、痴漢事件の発生現場の更なる確認をお願いしたいと思います。
そして、現場が【通路】となっていた場合は、痴漢事件の発生現場を【階段】として、翌朝4時頃まで[取調べ]を続けた警視庁新宿署の3名の刑事に対し、厳重な事情聴取を望みたいと思います。

【検察庁特捜部ご担当S検事様】
弁 護士の先生より、ご伝言承りました。目撃者の方々には「お名前を検察庁にお伝えしてよろしいかどうか」を、現場である新宿駅及び、ネット上で呼びかけをし ております。同意を頂けない場合は、無記名でお渡しすることになりますが、[信憑性の問題]がおありと存じますので、証言及び息子のレコーダーの音声を元 に、当方立会いの上、[現場検証]をしていただきたいと思います。

現在、【検察庁と警察の不祥事】が取り沙汰されている中、
■彼ら(告訴被疑者男性・被害を訴えた女性)からすれば,最初痴漢事件について、被害があったという言い分。
■暴行被疑者は,暴行の被疑事実について「そんなことは有りませんよ。」と否認している。
■痴漢が冤罪であり,金銭目当てなどでいちゃもんをつけて、という可能性も考えて、追及していたが、どうもそういう話はなさそう。
等と、被疑者と自称被害者のの言い分だけで、[密室の捜査疑惑]を残されないよう、切に望みます。

息子を被疑者と認定する根拠となった新宿駅の防犯カメラのビデオを調べられ、「客観証拠にならない」というご意見も伺いましたが、
1月28日に警視庁新宿警察署が、息子を被疑者とした根拠は、【学生3名と駅員2名の話・よく写っていない防犯カメラの映像】と、回答しています。
また、JRは8月23日付け回答書で【弊社社員は痴漢行為の事実を確認しておりません】と回答しています。
息子を被疑者と認定した根拠は、【学生3名の話のみ】となる訳ですので、合わせてよくお考え頂きますよう、お願い申し上げます。
暴行の証拠に付きましては、目撃情報以外に2件ございますので、合わせて提出いたします。
提出方法に付きましては、後ほどご連絡させて頂きますので、どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

最近、ツイッターのメールで、北海道から沖縄の方とまで、よくお話をしています。
気候の違いやお天気情報まで教えていただくことができるので、とても便利な通信方法と思います。


【急に寒くなってきましたので、皆様もお身体に気をつけてお過ごしくださいませ】
【ネットやツイッターでご支援くださる皆様、いつもありがとうございます】


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

[※] 携帯電話専用です。


(目撃された方からのご連絡をお待ちしています)
[携帯電話番号] 090-3234-8196
[メールアドレス] harada-n@excite.co.jp
[ツイッター]    harada1210

目撃者を探しています! 9/27 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

先週は、沢山の方々に新宿駅でお話を聞いていただくことができました。
現在7136名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
ご支援してくださる皆様、本当にありがとうございます。

皆様に今日も1月11日に私が新宿警察署にお伺いした時のことをお伝えしようと思います。

■ボイスレコーダー
二杯目のお茶をすすめられたとき、それまであまり口を開かなかった菅原生活安全課課長が、「お母さん」と話しかけてきました。
「ボイスメモ、なんか、お持ちだったんですか、息子さん」
「あの、ボイスレコーダーが……実は、最初はなかったんですが、あとから牛込警察署の落し物係のほうに駅員さんが届けられて」
「そのボイスレコーダー、まだお持ちですか?」
「もちろん持っています。息子の遺品なので」
「あの、暴行、相互暴行の事実も捜査しているので、そういったことでもし役立つような内容があればですね、活用させていただければと思いまして」
私はとうとう本題が出てきたと思いました。
「もし、そのテープ、うちのほうでデータ―を取らせていただくことはできないですか?」
「データで取らせていただいて……」
「ええ」
「息子が言っていたとおり、たとえば階段にビデオカメラがないのであれば、立証することは無理なんじゃないですか。
階段を上っていたら、突然、腕を掴まれ、階段の下に叩き落とされ、頭を床に打ちつけられたということを、西口交番のHさんという警察官に、息子は訴えております。
が、それを立証できないんであれば、ボイスレコーダーをお貸ししても意味もないんではないですか? 
それとも、息子が打ちつけられているのは、どうもこのノートから見るかぎりでは、一番下のようなので、違う角度から探していただけないでしょうか」
「それは、いま、あの捜査してやっていますので」
「あの、お願いします。そうしないと、息子も浮かばれないと思いますので」
「録音をちょっと参考にということはしていただけない、提出していただけないということでよろしいんですか」
「いえ、あの息子が受けた暴行を立証する可能性があるのならば」
「僕が、私、なに入っているかわからないんで」
「そうですね」
「ええ、どういう話なのかっていうの、まったく知らないものですから」
「ご存知ない?」
「ええ、うちはぜんぜん聞いてないんで」
「あ、どういう事件だったかということはご存知……」
「いや、あのそのテープ、ボイスレコーダーの内容っていうのは、どういうのが入っているか知らないものですから」
「そうですか。でも、牛込警察署のほうではご存知かと思いますが」
「でも……」

しばらく、菅原課長と私の問答をみていた黄海副署長が、間に入ってきました。
「牛込署でも聞いていないんです。個人のプライバシーなんで」
その後も、ボイスレコーダーの提出を求められましたが、私はボイスレコーダーそのものの提出は拒否しました。
息子のボイスレコーダーは旧型のもので、ロック機能がついていません。
他意はなくても、うっかり消去してしまう可能性が大きく、実際、私も操作する際は、消さないようにボタンの位置に気を使っていました。
そして、なによりこのボイスレコーダーは息子の遺品です。形見のひとつです。無防備に「はい、そうですか」とお渡しする心境にはなれなかったのです。
ひととおりの質問を終え、次に場所を移し、新宿駅の現場を案内してもらうことになりました。私はその前に、息子が事情聴取を受けていた部屋を見せてほしい、と、お願いしました。
部屋の印象は、ガランとした空間の中に、机をはさんでパイプ椅子が向き合い、窓には鉄格子が掛けられていて、まるで牢獄のように見えました。
この部屋で、息子が社会的影響を気にしていた発言をしています。パイプ椅子を並べ、横たわる直前の会話です。

原田 任意同行なので、明日私が出勤することは可能なんですか?
刑事 ん? いまの段階ではまだ話がまとまってないからですね。
刑事 あのー、会社のほうは行かれて結構なんですけれど、ただほら、被害届を出すっていうことになれば……。
原田 そのあとでいいですか?
刑事 そのあと?
原田 ええ。
刑事 そしたらですね、わかりました。いま、あのうちのほうで扱っている制服の警官がいますからね、そちらのほうが扱いますのでね、そちらのほうに話してもらって。
原田 はい。
刑事 後日、まあ出頭してくださいってことで、そのときに被害届を作りますっていうなら、それでもかまわないと思います。
原田 それで、なんらかの不利は? 私のほうに被るっていう可能性は?
刑事 不利っていうのは、ないでしょうね。
原田 じゃあ、私がいまここで休養を取って、出勤して、そのあと被害届のほうの作成に移行することで、なんら社会生活に支障をきたさないという認識ですか?
刑事 それはー、申し訳ないんだけれども、それを扱う警察官のほうのやっぱり手続きの関係とか。
原田 ええ、ええ。
刑事 そちらのほうでちょっと、お話を聞いてもらうっていうかたちになります。
原田 それでこう、なんだろう。まぁ、話は悪いですけど、ニュースとかで見る、ゴシップとかで見るような、ドラマみたいな、職場に知らされたりみたいな……。
刑事 ないですね。
原田 あの、実家のそばに……。
刑事 我々のほうはしない。そんなことは(笑)、ハハハハハ。
原田 じゃあ、
刑事 (笑いが止まらない)ンフフフフフ……。
原田 あの、なんの気兼ねなく、出勤して臨めばいい、と?
刑事 あぁ、だと思いますよ、はい。我々のほうで会社に連絡を取ったりだとか、そういうことはしない。 
原田 (さえぎって)なんで、ここで、身柄を拘束されるのか?
刑事 私がさきほどお話したとおり(笑)、最初、あなたのほうが、痴漢したんですっていうことで、訴えてきたんで、やはりあなたのほうの話も聴かなきゃいけないからということなんです。
原田 ええ、ええ。
刑事 そのとおりでございます。
原田 (力なく)かしこまりました。

息子にとってみれば、日常が変わってしまうのではないかという畏れがありました。 しかし、その懸念を表したとき、相手の刑事は大笑いしたのです。

■決意
部屋を出て、黄海副署長と菅原生活安全課課長とともに、2階のロビーまで戻りました。事情聴取から解放された息子も、同じように2階のロビーにやって来ま した。同行した刑事は〈ここで、横になってください〉と長椅子を示しました。そして、〈もし、ご自分で目が覚めて、いかれるんでしたら大丈夫ですから〉と 言いました。息子は刑事の名を確認しました。生活安全課のYという名前でした。

原田 ちょっと、あの杞憂かも知れないんですけれど、社会生活に支障をきたすような、まあ、ドキュメンタリーみたいなものは、世の中いろいろあっているような気がするんですけれど、
冤罪みたいなもので、苦しめられ続けるみたいな、そういう支障はありうる可能性は?
刑事 いや、だって、被害届出すわけでしょ?
原田 出しますね。
刑事 えぇ(笑)、被害届出すんであれば、別にねぇ、あとは要は双方が話がつかなければ、当然、裁判というかたちに。
原田 ええ。
刑事 ええ。
原田 こっちからあっちに起こしていくということで、わかりました。
刑事 とりあえずは、(後日出頭の)日程のほうを調整させていただいて。
原田 先方の方も被害届を出すってことですか?
刑事 まあ、そうです。そうですね。
原田 じゃあ、私も出して。わかりました。
刑事 そのときには、扱った者、担当の者に聞いていただければと思います。
原田 そうですね。なにか新宿駅構内の写真とかないんですか?
刑事 それはいま、分析している最中です。
原田 分析ですか。わかりました。ほかには目撃者とかは?
刑事 そうですね。当然そうなりますね。
原田 私の周りにいた人とか?
刑事 出てくればいいんですけどねー。新宿駅、一日何十万人も来るわけですからねぇ。
原田 ビデオカメラは?
刑事 一番いいのは、やはりビデオカメラがそうですよ。そういう意味では駅員さんにも話を伺うべきですよ。
原田 現場にはいなかったのに?
刑事 フフッ(笑)、当然駅員さんにも話を伺います。

目撃者とビデオカメラ。息子は身の潔白を証明するために、最後まで正常な捜査をお願いしていました。

原田 あの、本当に私だけでなくて、生活安全課にその3人が呼ばれたんですか?
刑事 ええ、まだいますよ。手続き中ですよ。
原田 こっちに来て、ずっと私に対した質問のような形をとっていた?
刑事 ええ、そのとおりです。
原田 間違いなく?
刑事 間違いなく。アルコール検知もしておりますし。
原田 私は本当、駅員の方に、本当に一方的に……。
刑事 それはやっぱりね、駅員さん呼び出して捜査しないといけないですね。
原田 傷を負いました。恐怖をおぼえました。本当に。

その後、再出頭の段取りの話になりました。息子は〈弁護士の方に依頼する場合には、そのタイミングに合わせるって可能ですか?〉とたずねていました。

刑事 現時点の段階では、まだ刑事事件になってないわけですから。これからですから。
原田 同時出願という形になるんですか? 被害届は?
刑事 時間は違ってもお互いに、ということです。
原田 お互いに? それだと先ほどの話だと、私があって、みたいな、原因とそのあとみたいな感じになる?
刑事 そうでしょうねぇ。
原田 そうでしょうね!?
刑事 それは、双方の話がどういうふうになるか。
原田 それは……そうでしょうね。

Y刑事はふたたび〈目が覚めたら、帰っていただいて結構ですから〉と言い残し、エレベーターに乗って去っていきました。「上へ参ります」というエレベーターの音声案内が響きました。
ドアの開閉する音、足音、風の音、さまざま音が行き混じるロビーで、息子は疲弊しきった身体を長椅子に横たえました――。

長椅子を目にしていた私は、ふっと時間を遡り、その光景を見ているような気持ちがしました。どんなにつらかったことだろう、悔しかっただろう、お腹も空いていただろう。
眠っている息子を抱きかかえ、家に連れて帰ってあげたかった。無念が胸にこみあげました。 

「……ええ、だからちょっと、見てる人も、ちょっといないもんですからねぇ」
菅原課長の言葉に、我に返りました。当時、新宿警察署の1階の出入りは自由で、ドアが開閉するたびに冷たい風が吹き込んできていました。
吹き抜けの手すりの真ん前に置かれた長椅子で、熟睡できようはずもありません。
ボイスレコーダーには息子の咳の音、そして泣き声も残されていました。
午前5時40分の少し前、高い靴音が響き、息子は起き上がりました。
その後、トイレで顔を洗ったのでしょうか。水流音が何度も繰り返され、ポツリ、ポツリと落ちる水滴に重ねるように、
「よし、いこう」
小さくつぶやきしました。
そして、フーというため息が聴こえたかと思うと、息子は。嗚咽しはじめました。
す ると、ガシャンという音ともに倒れ込んだ様子で、同じトイレ内にいた人がなにか言葉をかけてきました。息子は〈大丈夫です〉と答えました。〈なにか保護か なんかされたの?〉と相手はたずねてきます。〈大丈夫です〉と繰り返して息子はトイレを出て、その足で新宿警察署をあとにしました。長椅子のうえで、目覚 めてから5分ぐらいの間の出来事です。
警察署の前の大きな道路を走りぬける、車の音が飛び込んでくるように録音されています。

息子は少し歩き、タクシーに乗り込みました。息子の声はこう告げました。
〈新宿駅へ〉――。

■新宿駅
新宿警察署を出て、菅原課長の案内で、新宿駅に着きました。

新宿駅に着いたとき、 息子はどんな気持ちだったたのだろう、どんなにつらかったことだろう、悔しかったことだろう。
時間を遡ることができるなら、死に向かう息子を引き止めたかった。息子の無念が胸にこみあげました。
「息子さんは、大学生とこの通路ですれ違ったんです」
菅原課長の思いがけない言葉に、我に返りました。
息子の残したボイスレコーダーには、何度も、取調べに当たった3人の刑事から、
「女性の方が階段で、あなたに、お腹を触られたと被害を訴えている」
「女性は階段で、真正面から来たので、あなたの顔を見ている」 などと言われて、明け方まで取り調べを受けていた様子が残されていました。
その時、新宿警察署にたいして、信頼してはいけないという不信感が、確信に変わったのです。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

[※] 携帯電話専用です。

目撃者を探しています! 9/20 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

先週は、沢山の方々が新宿駅に励ましに来てくださいました。
現在7057名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
ご支援してくださる皆様、本当にありがとうございます。

皆様に今日は1月11日に私が新宿警察署にお伺いした時のことをお伝えしようと思います。

■1月11日
午前10時に新宿警察署へ伺うと約束した日、私は山の手線で新宿駅へ向かいました。
手には鞄と白い花束。鞄のなかには警察に答えていただくための質問状2通が入っていました。
白い花束は、息子に捧げるためのものです。
新宿駅では息子が暴行を受けたと思われる現場に赴き、手を合わせました。そして、西口の改札を抜けると、すぐ目の前にはタクシー乗り場。その右手横に交番が見えました。
息子が連れてこられ、3人の警察官に取り囲まれた、西口交番です。なかには数名の警察官がいました。私は無言で交番内に入っていきました。
私はそのまま床に白い花束を置き、数分間、亡き息子に黙祷を捧げました。その間、誰ひとりとして話しかけてくる警察官はいませんでした。
そして、ふたたび花束と鞄を手に取ると、交番を出て、タクシーに乗って新宿警察署を目指しました。
当時の新宿警察署は、吹き抜けのある1階に受付はなく、誰でも好きなように入れるようになっていました。階段で2階まで上がり、受付で黄海副署長と面会の約束がある旨を伝えました。
しばらく待つことになり、辺りを見渡すと、吹き抜け側の2階の手すりの前に2脚並んだ長椅子が、目に飛び込みました。
「あぁ、あそこで息子が」
1階が出入り自由な状態でしたから、風が吹き込んでくる。私には野ざらし同様に見えました。
息子は午前4時まで続いた事情聴取から解放され、この長椅子で仮眠をわずかに取っていたのです。
「こんなところじゃ、疲れた身体が休まるはずはない……」
いまさらながら、不憫で仕方がありませんでした。私はその長椅子に腰かけ、息子の無念を噛みしめていました。
そこへ、ふたりの男性が現れました。新宿警察署の黄海副署長と、菅原生活安全課課長です。彼らは一度顔を見合わせてから、私に話しかけてきました。
同じ2階の応接室に案内され、黄海副署長は、笑みを浮かべておっしゃいました。
「今日はもう我々はですね、腹を裂いてですね、本当の事実のありのままを、お話しようと思っているんですよ」
しかし、その前に私がボイスレコーダーでの録音をお願いしたときは、ふたりとも血相を変えて、「やめてもいいですけど」、「普通、録音しないんですよ」、
「出されて、やられたらお話できない」と口ぐちに拒否されました.

私が、「それでは、お話を」と切り出すと、「まあ、お茶でも一杯いかがですか、せっかく新宿署に来ていただいたんで。まあ、あとでいろいろ見ていただきたいなぁと思っていますんで」と、
黄海副署長、菅原生活安全課課長ともに熱心にお茶をすすめました。
「私に連絡をいただいたのは、ネクタイのことなんですか?」と質問をすると、「ネクタイのこともありますけれど、時間も経過しましたし、そろそろ説明を申し上げたいなぁと思いましてご足労を」とおっしゃいました。
まず、私は最初に、12月13日に黄海副署長からの電話で告げられた言葉を確認しました。私が少しずつ読み上げて、確認をお願いしました。
「おおぜいの人が行き交う新宿駅で息子さんを痴漢と断定するのは無理と痴漢容疑は晴れたが、その後、お互いの暴行容疑で取り調べが続いた」
と読み上げたとき、「取り調べ、じゃなくて事情聴取ですね」と副署長から訂正が入りました。「取り調べじゃなくて、事情聴取?」と私がたずねると、
「取り調べというと、犯人じゃないですか。ねえ。そうじゃないんで。事情を聴くという意味です」と言われました。
また、早朝に帰ってもいい、と言ったという説明については、「ずーっと長く署のほうのなかに帰ってはいけませんよ、という状態を作るわけにはいかないから」とのことでした。
そして、黄海副署長はこう言いました。
「痴漢の疑いというのは、たしかにかけられたんです。やっていないということもわからないんです。特定するにいたらなかった。そういうことです」
痴漢をしたか、痴漢をしていないか、両方のケースがあると言われ、私は「これだけは言わせてください、息子のために」と申し上げました。
「息子が、痴漢をしたり、自殺をしたりするようなことは、絶対にない、と、知り合いの者、親戚の者、大学の先生、息子の友人、みんな申しております」
黄海副署長は、「それはご本人にしかわからない」と言いました。私は、その言葉に、とても腹が立ちましたが、「そうですね、いまとなってはそうでございますね」と答えました。   
すると副署長は
「我々もそう思って冷静に判断したんですよ。息子さんのために判断したんですよ。結果的には。だって疑いかけられて、痴漢を特定にいたる材料がなかった、特定にいたらなかったということを我々は認定したんですよ」
息子がこの世にもういない状況において、「息子さんのために判断した」と言い切れる神経に私は耳を疑いました。
「たとえば、ひとりの悪意のある女性がいて、なにかの腹いせにということは?」とたずねると、
「たとえばというのはやめましょう。実際にあった話ですから。すれ違ったときにお腹を触られたんではないか、ということで、直後にいたのが息子さんですから。すれ違って。
それで女性が被害者だということで、周りの学生も加勢して抑えようとしたら逆に抑えつけられたのは向こうのほうだったんです。
息子さんのほうが馬乗りになっちゃったんですよ。怪我をするとしたら向こうのほうなんですよ」
と言われましたので、「では、トラブルとなったきっかけは?」と問うと、副署長の返答はこうでした。
「たとえばの話をやりましょう。女性が、この人が痴漢だと言ったら、一緒にいた人間はどうします? そんなの放っとけって言いませんよね。摑まえなきゃいけないと思うのが普通じゃないですか。
とりあえず事情を聞くために、ちょっと待ってくださいよって、押さえようとするのが普通じゃないですか」
「ちょっと待ってくださいよって、引き止めるのに、なんで馬乗りになったりする事態になったんでしょうか」
「だから、息子さんのほうが強かったんじゃないですか。結果的には駅員さんが見ているんです。息子さんが、相手に馬乗りになっているところを見ているわけですよ。相手は鼻血だして、怪我してる」
「息子が一方的に暴力を加えていると判断されたわけですか?」
「わからないです。要するに、お互いのトラブルじゃないかっていうことで、駅員は現場に行ったんです。そのときに息子さんは110番をしている」
このやり取りのあと、私は鞄から質問状を取り出しました。息子の経緯をたどりたいので、いつなにが起きたのか、質問状に空欄を設けている質問状です。
しかし、副署長は、受け取らず、「自分で書いてください」とおっしゃいました。
■物証はない
私が読み上げた質問状に対して、副署長は次のように回答しました。
・相手の学生3人は、午前1時ごろから別室で事情聴取を受け、午前4時ごろに一緒に帰った。
・息子は同じ時刻ごろから事情聴取がはじまり、午前4時ごろに終わったが、本人の「自宅に帰らないで、ここで寝たい」という希望により、2階で休んでもらった。
息子が休んでいるところを、署員は5時15分ごろに見たが、6時半ごろにはすでにその姿はなかった。息子が新宿署を出たところを、誰も見ていない。
・警察としては身柄拘束したわけではない。あくまで任意の事情聴取だった。
・後日、息子は相手を暴行容疑で訴えるため、被害届を提出すると言っていた。
・結局、被害届は両方から出ていない。
・両方の事情聴取により、警察は学生に「原田さんに痴漢の疑いがかけられていましたけれども、原田さんがやったという特定はできませんよ」と説明した。
・新宿駅のビデオカメラの確認はやっているが、普通は、階段を上から撮る、下から撮るという、階段の途中を撮影したカメラはない。息子と女性がすれ違ったことが確認できるビデオテープはない。
物証はない。
・ ビデオテープはないが、息子と女性がすれ違ったことは事実である。その根拠は、女性が、「犯人」の姿格好、身体の特徴、すれ違った状況を憶えていて、その 情報を総合して間違いないと判断したためである。だから、ビデオによる証拠は裏付けるものになるか、ならないかという話である。
・通路にはビデオカメラがあるがトラブルの様子は映っていない。したがって、どのビデオカメラにもトラブルがあった時点の映像は映っていない。
・息子に目立った外傷はなかった。
・女性の服装から指紋を取る等のことは、いま、捜査でいろいろやっている。しかし服からは指紋がとれるということはない。
・できれば、歯ブラシなどDNA鑑定に必要なものを任意提出してほしい。事情聴取の当日に採取しなかったのは、息子の死を予測しなかったから。後日来てもらったときに提出してもらうつもりだった。
・しかし、いま調査しているのは、暴行容疑についてで、痴漢容疑ではない。痴漢行為については特定できずで終わっている話。
・息子と相手方3人のアルコール検査の数値は、個人情報のため、お話できない。息子は泥酔まで至らなかったが、かなりの量が出ている。相手は男性ひとりが飲んでいない。息子とトラブルになった男性、女性はそれぞれ微量だった。
・110番通報の内容は、駅員に取り囲まれているとしか、記録がない。

いま、こうして列記してみても、黄海副署長の説明に、矛盾点がたくさんあることがわかります。
息子のボイスレコーダーを何度も聴いたあとでしたから、すぐに説明の不自然さに気づきました。それだけではありません。1月11日以降、新宿警察署が取った対応は、この時点で確認したことから、大きく変遷していくのです。
ちょうど110番通報について質問をしているときだったと思いますが、副署長は急に書類を見ながら、「お母さん、我々がなんか悪いことしたみたいに、いつ も言われちゃうのはつらいところがありますね。警察がなんか息子さんに悪いことしたみたいじゃないですか」 とおっしゃったのです。
ですから、「私はここでなにがあったのが知る義務がございます。息子がどういう足取りをたどって早稲田駅まで行ったのか、親として知らなければいけないので、お伺いしているんです」と申し上げました。すると、
「そ れはごもっともですけれども、息子さんは痴漢っていうことで疑っていたんですけれど……我々としてはなんでそういうふうに言われなきゃいけないのかなと 思っちゃうんですよね。逆につらいですよ、我々としても。で、息子さんを失くしたつらさはわかりますけれど、我々としても、一生懸命原田さんのためにやっ たのに、なんでそんなに言われなきゃいけないのかな、とつらいところがありますよ」
黄海副署長の言葉を聞いて、私のなかに抑えがたい感情が沸き上がりました。
「あの、私も、痴漢容疑を掛けられた人間が、どのような処遇を受けるかということは、今回のことがあるまで、まったく知りませんでしたので、まず第一にショックだったのは、
息子が痴漢にされてしまったこと。そして、そのために事情聴取を受けたこと。そして、その後、亡くなってしまったことです」
「うん、亡くなったことは不幸ですけれども、警察署としては痴漢を疑われてきたときに、事情を聴くのは当たり前の仕事です」
黄海副署長は自分たちもつらいと言う。息子を失った私は、もっとつらい。
けれども、一番つらく、悔しかったのは、息子自身のはずです。その心情を慮るような言葉は、この日、一言も伺うことはできなかったのです。
■確約証
私は副署長に、息子が書いた確約証を見せていただきたいと希望しました。ボイスレコーダーには、そのときの状況が残されていました。
息子は、事情聴取が終わりに近づくころ、〈明日の仕事に支障をきたすので、休養を取りたい〉と申し出ました。事情聴取を受けた部屋でわずかな時間、パイプ椅子を並べて休んでいたところ、
午前3時36分、刑事がやってきて、息子を起こし、後日呼び出しがあれば出頭に応じる確約証を書いてほしいと言われました。

刑事 後日ですね、刑事課、地域課、どちらかのほうで被害届を出してもらいますんで、今日は遅くなったんで、今日のところはいいですので。で、後日、出頭願い、警察のほうで呼び出しがあった場合は、こちらのほうに出頭しますよ、と言う確約書のほうを書いてください。
原田 (くぐもった声で)ちょっと待ってください……。
刑事 確約書というのは、いつでも警察署に来ますよって、それだけでけっこうです。要はあなたが確約証を出してくるときに(笑)、警察の呼び出しに応じますよって(笑)。
原田 ええ。書式はないんですか?
刑事 あぁ、ご自由に書かれてけっこうです。
原田 ……どう?
刑事 書きづらい?
原田 非常に、……どう表現したらいいのか。
刑事 あぁ、じゃあ書こうか。私が体裁を(笑)。
原田 えぇ、申し訳ないです。
刑事 でね、ここだと休みづらいから、どうします? 下のソファで休みます?
原田 (弱弱しい声で)できれば、そうしたいです。
刑事 わかりました。これを書いたら下に行きましょう。
原田 うん。
刑事 朝何時ごろ起こしゃいいですか?
原田 そうですね……7時半ぐらい。
刑事 7時半ごろね、わかりました。

明け方、意識が朦朧としているなかで、慣れない書類を書かなければなりませんでした。
息子の声の様子から、衰弱しきっていることがわかりました。まず刑事が確約書の体裁を手本として書き示しました。
息子はこのときコンタクトレンズを外していました。裸眼で0・1以下、そして疲労のため、文字を目で追うのがつらいようでした。そこで刑事が文面を読み上げ、あらためて息子が確約書を作成するという作業になりました。
書き写しながら息子は〈法廷でぜんぶ、という運びになるんですよね〉とたずねました。すると、刑事も〈裁判というかたちになりますよね〉と返しました。
息子は視力矯正ができていないため、字体が乱れることを気にしていました。

原田 この視力の状態で資料を書くと、社会的に欠陥があるような。
刑事 そんなことないでしょう(笑).
原田 いや、どうでしょう。
刑事 取り調べに、警察署にいつでも来ますよっていう(笑)、あれですから、ハハハ。
原田 これが公的に扱われるわけですよね?
刑事 いや、これ、警察署だけのあれですから。要はこういうふうに警察署に呼び出しがあったら来ますよっていう、我々に対する申し立て状ですから。
原田 ちょっと注意書きをしたいんですけれど。ちょっと視力が落ちた状態でしたっていう。
刑事 別に構わないですよ。警察署のほうだけですから。
原田 間違いないですか?
刑事 間違いないです。(確約書の文面に合わせて)……しましたが、このことで……警察署から、呼び出しがあった……いつでも……まあ、いつでもいらないか……出頭します。
原田 出頭って?
刑事 うん、お伺いしますでいいでしょ。自分のお言葉で。で、その下に平成21年12月11日。
原田 この字だと……。
刑事 大丈夫ですよ。ここに電話番号書いてください……で、ここに警察庁新宿警察署長。
原田 警察署?
刑事 警察署長ですね。新宿って書いておきゃいいや。新宿警察署長、で、立川の立、延びる、哲学の哲、そう。
原田 (書きながら)相手方とはこのあとどうなるんですか?  
刑事 あなたのほうが被害届を出して、その暴行の事実について……それはなんでしょうか?
原田 矯正視力がない旨を。
刑事 ハハハ、どうぞどうぞ、フフッ、ご自由にお書きください。いいですよ、注を入れなくても……らん、らん、らーん、なんだ? 乱筆……下にね。

刑事の声には、ときに含み笑いが混じっていました。いっぽう、息子はボロボロの身体で、それでも先方の要請に応じようと、力を振り絞っていました。
このときに書かれた確約書をこの目で見たいと望みました。
息子が危惧していたとおり、確約証の文字は乱れていました。実は、コインロッカーで発見された鞄のなかのコンタクトケースに使用済みのコンタクトレンズが2枚入っていました。
息子のコンタクトレンズは毎日使い捨てのものなので、それを見たときは、このコンタクトレンズを外した時点では、朝起きて、もう一度装着し、自宅には寄らず、その足で大学まで出勤しようとしていたのかしら、と考えておりました。
黄海副署長から見せられた、確約証の文字を見て、私は絶句しました。息子が事情聴取の際にノートに走り書きしていた文字と同じだったからです。
そのノートは鞄のなかから見つかりました。初めのほうのページは、新しい職場のための覚え書きや、講義の内容だったので、仕事用のものだと考えていたのです。
しかし、あるとき、なにか手掛かりがないかとページを後ろのほうまで繰っていると、急に、乱れた字で、シンジュクケイサツショ、録音で人権、防犯という文字や、人の名前、
階段の両脇に記された15、16という数字、そして、左下隅に「こうなっちゃった人生 事件 どういうわけで」と書かれていたのでした。
その乱れた文字は、息子の身になにか異常事態が発生しているのを知らせるシグナルそのものでした。確約証の文字もまた同様です。私はしばらく見つめたまま動けませんでした。
ボイスレコーダーを聴いていても、心のどこかで息子が自殺するなんて絶対にないという確信に似た思いを持ち続けていました。
しかし、その気持ちが揺らいだのです。そして、あぁ、息子は自殺したんだなと、はじめてそう思いました。
そして、黄海副署長に「もともと字がきれいな子じゃないんですけれど、本当にひどい精神状態で書いたのがわかります」と申し上げました。文面は次のとおりです。

確約証

本日、私は暴行を受けたことで新宿警察署で話をしましたが、この事で警察署から呼び出しがあれば、随時お伺いします。
平成21年12月11日
原田信助 印

新宿警察署長
安延哲夫殿

上記 ●(書き損じを消した後)視力が逸した状態のため乱筆になりました旨を記載します。

私はこの確約証を写真で撮らせていただけないかとお願いしましたが、無理だということでしたので、できるかぎり息子の文字を忠実に真似して、書き損じの後も同じようにしてノートに書き写しました。
■写真
また、この日は、新宿警察署で最後に息子が撮られた写真もこの目で確認しました。
息子の格好は、上着がぐしゃぐしゃになっていて、ワイシャツは、襟元が乱れ、ズボンが飛び出し、暴行を受けた際に引っ張られたからか、長時間の取り調べの際にそうなったのか、ネクタイは床のほうまで結び目が垂れさがっていました。
休んでいるところを起こされた息子は、確約証を書き終えると、次に写真を撮影すると刑事から言われました。

刑事 原田さんね、今日の服装のやつだけ、変わっちゃうんで、服装のとこだけ、こういう状況でしたよっていう、いまのネクタイがこうなっている状況の写真だけ撮りますから。そのときの状況ですよね? 引っ張られた。
原田 いやあの、駅員さんのあとですよ、これは。
刑事 うん、駅員さんのあとでけっこうですから。ここにいらっしゃった姿をそのまま撮りますから。
原田 ただ、そのあとに睡眠、仮眠を取らせていただいたり……。
刑事 あ、大丈夫ですよ。うん、いまの、とりあえず今日の服装だけ撮らさせていただきます。
原田 ああ。
刑事  どうぞ、お越しください。全身だけで結構です。
原田 それは、当時と……ちょっと待ってください。
刑事 いや、今日の服装、服装。
原田 任意ですか?
刑事 (さえぎって)よろしいですか。いきますよ……お鞄をお持ちになってください。
原田 ちょっと待ってください。それは被疑者としての撮影でしょ?
刑事 違いますよ。
原田 違いますか。まったく理解できないことが多い。
刑事 いや、法廷でも、それはこうですよっていう証明になりますから。よろしいですか。
原田 ええ、なんでいま出てくるんですか? そういった話が。
刑事 要は、このときにあなたが暴行を受けた……。
原田 (さえぎる)確認させていただけますか?
刑事 どうぞ。

このとき、息子は鏡で自分の姿を確認したようでした。

刑事 はい、それでよろしいですね。
原田 髪も、かなりなんか……。
刑事 (笑いながら)髪は関係ないでしょ。

原田 狂人みたいな感じに見えますがね。
刑事 関係ない、関係ないです(笑)。
原田 本当ですか?
刑事 関係ない。……よろしいですか?
原田 ええ、これは……。
刑事 はい、どうぞ。

そして、シャッターが切られました。
写真のなかの息子の表情は、我を失っていました。自分に起こっていることが信じられないといった様子でした。思えば、ひどい暴行を受けたあと、4時間近く、事情聴取を受けていたのです。
どれほど疲れ果てていたことでしょう。息子の視点は焦点が定まらず、どこを見ているのかわかりませんでした。自分の人生の果てが見えてしまったのかもしれません。
25年間、育ててきて、はじめて見る、息子の表情でした。
私はショックを受け、また言葉を失いましたが、我に返りました。この写真こそ、最終的に死にいたらしめられるまで苦しめられた、動かぬ証拠だ、と。
「写真に撮らせていただいていいでしょうか」
そう申し出ると、黄海副署長は、「本来、裁断しなきゃいけない性質のものですから」と許可してくれませんでした。私が、その意味がわからないでいると、「息子さんは犯人じゃないんで、裁断しなきゃいけないんです」とおっしゃいました。
私は焦りました。「裁断する前にいただけないでしょうか」
「いや、取っときますから、これからも」
「いつまで取っていただけますか?」
「ずっと取っておきますよ」
「ずっと、とおっしゃいますと、私が生きている間でございますか?」
「取っておきます」
息子の写真は生きている間はずっと新宿警察署で保管される、裁断されない、と副署長が明言したことに、安堵しました。

ところが、息子の写真は、その18日後に、東京都迷惑防止条例の被疑者としての書類に添付されて、検察庁に送られることになるのです。
息子の写真は、私の生きている間はずっと新宿警察署で保管される、裁断されない、と副署長は明言しましたが、
実行されることはありませんでした。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

[※] 携帯電話専用です。

目撃者を探しています! 9/16 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在7022名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
ツイッターでもフォローしてくださる方が1000名以上になりました。
ご支援してくださる皆様、本当にありがとうございます。

初めていらした方から、事件と流れがよく解らないというご指摘をいただきましたので、7月11日の【6月15日 記者会見の趣旨】と【時系列】を、再度掲載することにしました。


【6月15日 記者会見の趣旨】

私の息子である原田信助(当時25才)は、平成21年12月10日午後11時頃、帰宅の為、新宿駅構内を通行中に、
見知らぬ男子大学生より、突然階段から引き落とされ、暴行を振るわれました。

息子が、その大学生の友人の女子大学生に対して、「お腹のあたりを触る」痴漢行為をはたらいたというのです。(12月11日新宿署にて判明)

しかし、息子は非常に真面目で、女性に対しても優しく、礼儀正しく、決して他人に危害を加えるような人間ではありません。また、
息子が念願の新職場に就職したばかりで、当日は歓迎会の帰り道だったことも考えれば、息子が痴漢行為に及んだとはとても考えられず、
痴漢の嫌疑は大変な間違いであったと言わざるを得ません。
そもそも「お腹のあたりを触る」痴漢行為というのはきわめて不自然ではないでしょうか。

仮にその大学生にとって、信助が疑わしいと思われたのだとしても、
息子に対して振るわれた暴行は、痴漢犯人の身柄を確保するという目的をはるかに逸脱した、過剰で違法な暴行です。

ところが、警察は、息子の被害の訴えを十分取り上げないまま、息子を痴漢行為の被疑者として深夜にわたり取調べを行い、
その結果、息子は自らの無実の訴えが聞き入れられないと絶望して、翌朝、自殺に追い込まれました。

さらに、警察は、亡くなった息子を痴漢の被疑者として書類送検し、一方で、息子が必死で訴えていた暴行行為については、
十分な捜査を行わないまま、書類送検も行わず、事件として終わらせてしまいました。

息子は亡くなりましたが、だからといって、息子の受けた暴行被害が、社会的に不問に付されてよいはずがありません。
息子は、今は何も語ることができませんが、確かに当時ははっきりと被害を訴え、加害者に対して処罰を求めていました。
私が恐れているのは、息子が亡くなっているために、息子の受けた暴行被害までもが、存在しなかったものとしてうやむやにされることです。
息子の遺志に沿うべく、私は東京地方検察庁に告訴状を提出し、ようやく受理されました。
また、私は、連日事件現場である新宿駅に立って、目撃者の方がいらっしゃらないか、情報提供を呼びかけています。
私は、この場をお借りして、息子が決して痴漢行為など行う人間ではないということを社会に訴え、信助の名誉の回復を図りたいと思います。
また、息子の受けた暴行被害について、きちんと捜査がなされ、起訴されるべきだということを訴えたいです。
そして、真実が明らかになるよう、もし、当日の新宿駅での出来事を目撃した方がいらっしゃれば、情報の提供をお願いしたいと思います。

【時系列】

■2009年12月10日~11日

午後11時頃、歓迎会から帰宅するために新宿駅構内を通行中だった息子は、女子大学生の(お腹を触った)痴漢犯人とされ、
女子大学生の友人の男子大学生に階段から引き落とされ、一方的な暴行を受けた。
息子は110番通報をしたが、駆けつけた駅員・警察官より、痴漢犯人として扱われ、新宿西口交番から、新宿警察署に任意同行された。
そして、新宿警察署では痴漢の被疑者として、明け方4時頃まで取り調べを受け、その後、息子は、新宿署内で休息を取り、5時45分頃警察署を出ると、
電車に乗り早稲田駅に行き、午前6時40分、電車に轢かれ重態となり、東京女子医大に搬送された。
午後7時15分に私(原田尚美)の携帯電話に牛込警察署より電話があり息子の事故を知る。

■2009年12月12日

牛込警察署から、息子の持ち物らしきボイスレコーダーが落し物として届けられているとの連絡を受け、息子の声を確認して受け取る。
新宿警察署に電話をして、息子が何故、新宿署にいたのか、何時までお世話になっていたのか
教えていただきたいと訊ねるも、「わからない」という答えしか返ってこないため、110番に通報して、きちんとした説明を求める。

■2009年12月13日

新宿警察副署長黄海氏より、私に電話があり、
「息子さんと大学生3人との間でトラブルがあり、駅員に取り囲まれ、お腹を触られたんではないかとする痴漢容疑で
新宿警察署(生活安全課)で事情聴取を受けるが、
大勢の人間が行き交う新宿駅で、息子さんを痴漢と認定するのは無理という判断の元、痴漢容疑は晴れたが、
その後、お互いの暴行容疑で事情聴取が続き、3時から4時ころ、『学校もあるだろうし、会社もあるだろうから、帰宅するように』と言われ、
大学生は帰ったが、息子さんは休ませてくれ、と言って2階のソファーで休んだ。
息子さんが署を出たのは5時15分・・・5時から6時半くらいの間かな。誰かが付きっきりでいた訳ではないので、正確な時間は分からない」と説明があった。
私が「息子はケガをしておりませんでしたか?」と訊ねたところ、「外傷はありませんでした」と答えた。(※この電話の内容は、翌2010年1月11日の新宿警察署での会見の際、
黄海氏本人に確認しています)

■2010年1月9日

新宿警察署副署長より電話。1月11日に会うこととなる。

■1月11日

新宿警察署にて、黄海氏と生活安全課課長菅原氏と会見。
「息子さんは(痴漢容疑の)犯人ではない」と言われ、ボイスレコーダーの提出を求められる。
黄海氏の説明では、息子と、息子と組み合った男子大学生一名のみが事情聴取を受け、女子大学生ともう一人の男子大学生は参考人、
誰からも被害届は出ていないと言われる。
事件当夜、息子が暴行を受けた現場からかけた110番通報の内容と、受けた暴行の内容については、後日確認後に連絡をいただいて、
息子の代わりに私が暴行の被害届を出すことになった。

■1月28日

新宿警察署の生活安全課課長から電話があり、息子を東京都の迷惑防止条例(痴漢)の被疑者と認定し、書類送致するとのことであった。
女子大学生の被害届が出されているのか訊ねたが、有無について明言を避けられた。
また、新宿署として認定した、と言われた。

■2月1日

同じく新宿警察署の生活安全課課長から電話。1月29日に息子を東京都の迷惑防止条例の被疑者として、東京地検に書類送致したとのことであった。
暴行容疑の事情聴取での調書は存在するのかと訊ねたところ、調書は存在しないと説明したはずであると返答。

■2月25日

新宿警察署に、息子に代わって被害届を提出しようとしたが、拒否された。

JR新宿駅駅長室で助役さんに、12月10日の日誌を見せていただく。
[12月10日・8号ホーム23:05迷惑行為で110番]と記載されていた。
暴行現場である階段の上に設置された防犯カメラは「階段の下まで写すカメラ」であることを教えていただく。
新宿駅でのチラシ配りの許可はいただけなかった。

■3月1日

警視庁情報公開センターに息子の「110番通報」の開示を請求。

■3月11日

新宿駅でチラシを配り始める。

■3月16日

東京都庁個人情報開示課へ、「110番通報」の開示請求について相談に伺う。

■3月18日

弁護士の先生に「110番通報」の開示請求のため「23条照会」をかけていただくことになる。(3月24日付照会)

■3月23日

新宿警察署に男子大学生を住所氏名不詳のまま暴行容疑で告訴しようとしたが拒否された。
暴行現場である階段の手前に、新しい階段が完成する。

■4月6日

東京地方検察庁に弁護士の先生と告訴状を持参。

■4月8日

新宿警察署から「郵送した告訴状を返送する」と2度めの告訴拒否の連絡を受けた。

■4月12日

目撃者探しのためのブログを開設。

■4月20日

検察庁から電話。検察庁は告訴を受理する方向で動く旨および証拠としてボイスレコーダーを提出してもらいたいという要請を受けた。

■4月23日

息子が11時27分にかけた「110番通報の記録」が一部開示された。(4月19日付回答)

■4月27日

検察庁から電話。都の迷惑防止条例の不起訴記録は非開示と連絡を受ける。

■5月25日

検察庁から「男子大学生に対する告訴状は受理されている」旨の連絡を受ける。

【メディアの報道と警察署・JRのコメントの変遷】

■5月7日

夕刊フジに記事掲載。

■5月17日

週刊ポストに記事掲載。

■5月20日

産経新聞に記事掲載。

同署(新宿署)によると女性は触ったという人物の顔を見ていない。
唯一の物証は防犯カメラの映像だという。
「女性の『(誰かに)触られた』という証言は信用できる。すれ違った瞬間はカメラの死角だが、証言と同じタイミングで触れる人は原田さんしか写っていない。
証言と映像で複合的に判断した」と説明する。
「本来は立件するような事案ではなかった。母親の『暴行』との訴えや、相手の女性の気持ちも考慮した結果白黒つけるべき話になった」
「(大学生の行動は)痴漢の行為を引き留める行為の一環」

■5月25日

週刊女性に記事掲載。

【新宿署のコメント】

「痴漢と暴行をセットで捜査して終了した」

「原田さんが亡くなったことは、大変お気の毒ですが、本件については必要な捜査を適正に行ったあとに送致しております」

【JRのコメント】

『JR東日本の話』

「社員が現場に駆けつけたときは、1人の男性が馬乗りになって押さえつけていた、とのことです。痴漢ではなく、トラブルとして対処した、と聞いています」

■6月14日

フジテレビ:スーパーニュースで放送。

■6月15日

司法記者クラブで記者会見。
ニコニコ動画で生放送。
TBSニュース23で放送。

■6月16日

産経新聞に記事掲載。
毎日新聞に記事掲載。
共同通信社にて記事配信。


■6月21日

【JR新宿駅駅長室】

『助役さんの話』

[12月10日・8号ホーム23:05迷惑行為で110番]について
「迷惑行為といっても喧嘩、痴漢など色々ある」(A助役)
「社員が現場に行って確認してから110番通報をしている」(A助役)

■6月28日

【JR新宿駅駅長室】

『助役さんの話』
「JRの社員が現場に行き、女性から『痴漢』と言われたので、8号ホームから別の社員が警察に通報した。」(A助役)
「『迷惑行為』とは『痴漢行為』を指していう」(他の職員)
「警察官に引き渡した時間は、通常だと110番通報をしてから10分か15分後になる」(A助役)

「(テレビの警察のコメントのあった)息子が駅員の方の名札を奪ったというのは本当ですか」  という質問に
「警察に聞いてもらいたい」(A助役)
「事実です」(他の職員)

■7月7日

目撃者の証言等から、「息子のかけた110番通報」は11時過ぎ頃と判明し、二度目の「23条照会」をかけていただく。


■8月11日

警視庁・新宿警察署及びJR東日本への【質問状】を送付する。

■8月13日
息 子が11時20分にかけた「110番通報の記録」が開示された。「応答した直後に無言のまま切断されています」という内容だった為、通信指令センターの山 岸氏と会話をした最初の「110番通報の記録」を開示請求のため、三度めの「23条照会」をかけていただくことになる。

■8月24日

JR東日本からの【回答】が届く。
ニコニコ動画で二度目の生放送。

■9月11日

警視庁新宿警察署からの【回答について】が届く。


祈りをこめて開封した、警視庁新宿警察署からの【回答について】でしたが、【回答について】は回答できないという内容のものでした。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

[※] 携帯電話専用です。

目撃者を探しています! 9/11 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

先週は、沢山の方々に新宿駅でチラシ配りのお手伝いをしていただきました。
署名もあと少しで7000名に届こうとしています。
ご支援してくださる皆様、本当にありがとうございます。

今日は、息子の9回目の月命日となりました。
一月前に出した警視庁・新宿警察署からの【質問状に対する回答について】が、今日届きましたので公開いたします。

【新宿警察署長】

【質問状に対する回答について】

貴殿からの警視総監及び当職宛の平成22年8月11日付け「質問状」について、下記のとおり回答します。

【2010年8月11日付け送付の質問状と2010年9月10日付けのご回答】

●警視総監 池田克彦 様
新宿警察署 署長 頼本和也様               
2010年8月11日
【質問状】
前略 私は原田尚美と申します。

私の息子の原田信助は、「2009年12月10日午後11時すぎに,JR新宿駅の15、16番線ホームの階段または通路付近にて、たまたますれ違った3名(男性2名、女性1名)の大学生グループに
ちかんの疑いをかけられ暴行されました」(以下、「事件」とします)。

その後、息子・信助は、新宿駅西口交番を経由して新宿警察署に連行され、「事件」に関する取り調べを受け,警察を出たのは午前5時頃でした。

心身ともに追い詰められた息子・信助は,2009年12月11日午前6時40分ごろ,東京メトロ東西線 早稲田駅のホームで自ら死に追い込まれました。

唯一の肉親として、息子・信助がどのような疑いをかけられ、どのような取り調べを受けたのかなど、その事実確認を捜査機関に対して行なうことは遺族の知る権利であると考えております。

つきましては、2010年8月18日(水曜日)まで」に以下の質問事項[1]〜[6]に対して文書にてご回答ください。

回答文書の送付先は,下記にお願いします。

〒●●●-●●●●      
●●●●●●●●●●●●●●●●●      
原田 尚美

[1]息子・信助に「お腹を触られた」などと被害申告した女性の腹部や腹部付近の衣服などから残留指紋や繊維などの微物採取をし、鑑定をされたのでしょうか。

また、息子・信助の痴漢や暴行行為を目撃した目撃者の確保はされたのでしょうか。

痴漢捜査については,目撃者の確保や供述の裏付け徹底,繊維変など客観的証拠の収集を行うよう,ガイドラインが出ていますが,本件でこのガイドラインは守られていると言えるのでしょうか。

[2]捜査機関が特定した「痴漢の現場」と「暴行の現場」は、JR新宿駅の15、16番線ホームに昇降する階段付近なのか、あるいは階段とつながっている通路付近なのか。

具体的な場所と、その場所を特定した根拠をお知らせください。

[3]「逮捕」ではなく「任意同行」された新宿駅西口交番で、息子・信助が再三の要望を出したのもかかわらず、通信させていただけなかったことには違法性があるのではないでしょうか。

違法性はないということであれば,その理由は何でしょうか。

[4]「逮捕」ではなく「任意同行」された新宿駅西口交番で、息子・信助に対して「被害届を出しに新宿警察署に行ってもらわなければならない」と騙して、新宿警察署に連行した

警察官の行為には違法性があるのではないでしょうか。

違法性はないということであれば,その理由は何でしょうか。

[5]「逮捕」ではなく「任意同行」された新宿警察署で、撮影を拒否する息子・信助に対して無理やり写真を撮影した新宿署員の行為には違法性があるのではないでしょうか。

違法性はないということであれば,その理由は何でしょうか。

[6]息子・信助が頭部を床に打ち付けられる等の暴行被害を訴えているのに、病院で検査を受けさせてから事情聴取をする等の配慮がなされなかったことには違法性があるのではないでしょうか。

違法性はないということであれば,その理由は何でしょうか。

[7]痴漢および暴行事件の現場と思われる、JR新宿駅の15、16番線ホームに昇降する階段付近、あるいは階段とつながっている通路付近を撮影した防犯カメラの映像はあるのでしょうか。

もし、痴漢および暴行事件の一部始終を撮影した映像があるなら、私がそれを閲覧することは可能なのでしょうか。

【回答】
1 質問事項[1]~[7]について
個別事件の捜査に関する事項につき、回答は差し控えさせていただきます。

[8]新宿警察署の担当者は、息子・信助が疑わしい行動をしているという防犯カメラの画像を見るようにと(●●●局のディレクター●●●氏)を経由して私に打診してきたのはどのような理由からでしょうか。

なぜ直接打診してこなかったのですか。

【回答】
2 質問事項[8]について
当署員が、テレビ局のディレクターを経由して、貴殿に防犯カメラの画像を見るように打診した事実はありません。

[9]メディアで公表された警視庁(新宿警察署)の痴漢および暴行事件の発生現場に関するコメントに一貫性がない(【※】参照)のは、いかなる理由からでしょうか。

【※】メディアに対する警察コメントの変遷ぶり

①息子と大学生がすれ違うところは、防犯カメラに写っていない

<2010年5月20日「産経新聞」(朝刊/26面)より>

②息子と大学生がすれ違うところが、防犯カメラに写っていた

息子が別の女性のお腹を触っているようにみえる画像がある

<2010年6月14日放送「スーパーニュース」(フジテレビ)より>

③息子と被害者と思われる女性と、もみあう様子が階段の下で確認された

<2010年6月22日放送「スッキリ!!」(日本テレビ)より>

【回答】
3 質問事項[9]について
当署では、メディアへの対応は同一の内容で行っておりますので、メディアの報道内容が異なる理由については、分かりかねます。

以上が、警視庁新宿警察署長氏からのご回答でした。
ご回答頂いたことには感謝しますが、肝心の[1]~[7]が無回答ですし、[8]と[9]がもし事実でしたら、メディアの方々の創作ということになります。  
息子の最後の取調べをしたY刑事の言葉をお借りすれば、「お互いに訴えあうしかない」状況かと思われます。


【初めてきた方に分かりやすく】【署名テレビの携帯用のURLの改善を】というご指摘をいただきましたので、今日から改善することにしました。

【初めて来た方】は、右側の[以前の記事]欄の[4月]をクリックして4月12日に行っていただければ、最初のページに入ります。
時系列に付きましては、[7月]をクリックして7月11日に行っていただければ、[記者会見の趣旨]の次に、[時系列]をご覧になることができます。


先日、大学の先輩の方から頂いた息子の大学1年の時の写真を飾りました。
息子が初めて神社で年末年始の奉仕の仕事をした時のものでした。
神社にきてくださった先輩の方に向かって、息子は照れくさそうに微笑んでいます。
社会人になった息子も早稲田ゼミの仲間と一緒の息子も希望に溢れていました。

写真の息子に、名誉を回復して無念を晴らす日まで頑張ると誓いました。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名




●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

[※] 携帯電話専用です。

目撃者を探しています! 9/5 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

先週は新宿駅に帰省から戻られた方が応援にきてくださり、チラシを沢山の方々に受け取っていただくことができました。
ツイッターでもフォローしてくださる方が900名以上になりました。
本当にありがとうございました。

◆警視庁と新宿警察署からの回答は、まだ届いていません。

8月24日に新宿警察署のU副署長から「必ず回答しますので、もう暫くお待ち下さい」というお約束を頂いてから12日経ちますので、
明日(月曜日)は、U副署長もご出勤と思われますので、再度ご連絡することにしました。

◆皆様に8月25日の追記でお知らせしましたが、

ジャーナリストの黒木昭雄氏と「警察改革を推進する全国ネット」構想についてお話をいたしました。
全国に1万人以上の息子と同じ被害者がいるというご連絡をいただきました。
この現状は、もう皆様にも人事ではなくなってしまっているということと思います。

黒木昭雄氏の推奨する「警察改革を推進する全国ネット」構想とは
●理不尽な取調べ
●明らかなる冤罪
●警察の嘘
等がテーマとなります。ご自身やご家族のために「警察改革を推進する全国ネット」の構想に是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。

数日前に、黒木氏が、新しいブログ(黒木昭雄:調査取材事務所)を起ちあげた際に、息子の事件の目撃情報を求めるリンクを貼ってくださいました。
ありがとうございました。
【黒木氏の調査取材事務所:ブログ】のURLです。
【http://bit.ly/disaLs 】【 http://tantei708.com/a.kuroki/index.html 】

◆最近になって、「コメントを送ろうとしたら消えました」「コメントが送れないのですが・・・」というご連絡が多くなりました。以前から、たまにありましたが、この一週間で10件以上になりました。
ある方に、「運営会社に問い合わせてみたらわかるのではないでしょうか」というご助言を頂いたので、コメント不能の理由を現在問い合わせ中です。
理由がわかり次第お伝えいたしますので、ご迷惑をおかけした方々にはここに深くお詫び申し上げます。

◆それと、9月上旬に息子の事件の記事が掲載の予定だった某季刊誌の記者の方から、8月24日にこんなご連絡を頂きました。

今回の掲載見送りという●●●●編集部の判断は、私にとっても寝耳に水の話であり、大きなショックを受けております。
ライターが自分で持ち込んだ企画(原稿)は採用されないことがままありますが、今回のように編集部から依頼された原稿が見送りになることはとても珍しいです。
私はライター歴が10年ちょっとありますが、今回のようなケーは初めてです。
なので、私は●●●●編集部にさらなる説明を求めています。
なお、先ほどの編集長からの説明によれば、見送りの理由は原稿の内容ではなく、あくまでも雑誌の編成(ラインアップ)上の問題とのことでした。
もし、原稿の内容に問題があれば、私の責任で書き直すなどの対処がとれますが、雑誌の編成上の問題になってしまうと、いちライターの私ではどうする こともできません。
どうか、その点はご理解ください。
原田さんには●●●●編集部から連絡してもらいます。
上記のとおり、私も編集部に説明を求めている一人なので、今回の件について原田さんに何かご説明できる立場にありません。
先ほどの電話では、今回の件について取り急ぎ、一報を入れさせていただきました。
今後、編集部の説明で疑問点などがあれば、私に聞いていただいてもかまいません。また、編集部との話し合いがもたれるようであれば、ぜひ同席させてく ださい。

◆その後、全く連絡がないので、私の方から何度かお電話しましたが、K編集長は外出中のままでした。9月3日にこんなご連絡を頂きました。

原田様
●●●●の●●でございます。
ご連絡が遅れて申し訳ありませんでした。
今回の件につきましは、結果的に原田さんのご期待に応えることができず、たいへん申し訳なく思っております。
1)事の経緯は以下の通りです。
当初、今号に掲載を予定していたある記事が、執筆をお願いしていたライターの健康上の理由から、
掲載が難しい状況になりました。それに伴い掲載ラインナップの組み換えを行ったのですが、
そのライターから締切直前になって、何とかがんばって原稿を仕上げたい旨連絡があり、 編集部で検討した結果、当初の予定通り、その記事を掲載することしました。
そのためページ数の関係でどうしても1本記事を落とさざるを得ない状況となり、原田さんには申し訳ない結果となってしまいました。
今回に限ったことではないのですが、限りあるページ数の中で、どの記事を取り上げ、どの記事を落とすかは、いつも私たちの頭を悩ませる問題です。
結果的に陽の目を見ない記事が出てしまう点については、ほんとうに心苦しく思っております。
2)次号以降の掲載については、申し訳ございませんが現時点では予定しておりませんのでご了承ください。

◆その後、9月4日に記者の方から、こんなご連絡を頂きました。

原田様
いつもお世話になっております。ライターの●●です。
ご連絡が遅くなり、申し訳ございません。
●●●●の●●編集長に確認が取れましたので、以下お知らせします。
1)記事と写真について
今回は特例として、記事と写真を編集部が買い取る(筆者と撮影者が著作権を譲渡する)スタイルをとりましたので、今後の著作権者は編集部となります。
そのため、無いとは思いますが、もし原田さんのブログ以外で記事や写真を転載したい場合は、その都度、編集部と条件面について話し合いを してください。
本来であれば、記事と写真は編集部から原田さんへお送りするのが筋で すが、●●編集長から代行の指示がありましたので当方からお送りするようにいたします。
なお、今回は買い取りスタイルなので筆者と撮影者の署名をブログ掲載時に記載する必要はないですが、●●編集長の意向で雑誌名の記載も必要ないそうです。
2)誓約書について
何度も同じことを説明して恐縮ですが、編集部の方針や判断に関することはフリーライターである当方は答えられる立場にありませんので、誓 約書の件は直接編集部と話し合いをしてください。
当方が責任を持って対応できるのは、取材と記事の内容についてのみで あり、その他の内容についてはすべて直接編集部にお問い合わせくださ い。
■返送先
〒●●●-●●●●
東京都新宿区●●町●-●●-●●●ビル2F●●●●編集部●●編集長宛
以上 よろしくお願い申し上げます。

【目撃者探し】
「昨年の12月10日午後11時ごろ、新宿駅構内で発生した暴行事件の目撃者を探しています。事件を目撃された方は情報提供をお願いします!」
7月下旬、午後10時。原田尚美はJR新宿駅(以下、新宿駅)の西口前で通り過ぎる人々に声の限りさけんでいた。

【母親の違和感】
新宿で信助の身にいったい何が起こっていたのか──。不審に思った原田は09年12月12日に自ら11
0番に電話して質した。すると翌日、信助を捜査した新宿署から事件概要を説明する電話があった。原
田によれば次のような内容だったという。
「息子さんはおなかを触たかもしれないという痴漢容疑で事情聴取を受けたが、大勢の人間が行き交う
新宿駅で痴漢と断定することは無理なので容疑は晴れた。その後、暴行容疑での事情聴取を続けたが午
前3時から4時ごろに帰宅させた」
信助は痴漢の容疑者ではなかった。安堵する原田のもとに信助が亡くなる直前に新宿駅のコインロッ
カーに預けていた荷物や、亡くなったときに所持していた遺品が落とし物として返却されてきた。そこ
には、信助のレコーダーも同封されていた。
「信助の声が録音されているかもしれないと思ってレコーダーを再生してみたら、信助が交番や新宿署
で必死に闘っている様子が聞こえてきました。約10日間かけてすべてを聞き終えたとき私は怒りで身体
が震えました。新宿署は私に信助の痴漢容疑は晴れたと説明していたのに、信助に対しては痴漢したこ
とを前提に取り調べをして追い込んでいたからです」(原田)
さらに年明けの10年1月11日に新宿署へ訪問した際、副所長からあらためて説明があった。
「息子さんは痴漢容疑の犯人ではない。息子さんと組み合った男子大生1名は事情聴取を受けたが、一
緒にいた女性と男性は参考人で、誰からも被害届は出ていない」
信助の代わりに原田が暴行の被害届を出すことになり、この日の面会は終った(被害届は新宿署に拒
否されたため、最終的に東京地検へ告訴状を提出)。
新宿署の説明とレコーダーの録音内容とのギャップに原田は違和感を覚えていた。もしかしたら、新
宿署の説明は事実と違うのではないか──。原田の違和感は約3週間後の同年1月29日に現実のものと
なった。新宿署が信助を東京都迷惑防止条例違反で書類送検したのだ(被疑者死亡で不起訴)。
原田はこの日から新宿署の対応に様々な疑惑があると確信し、事件の真実究明に乗り出した。
(一部抜粋)

【返して頂いた(?)記事をどう扱うべきなのか、何か良いお考えがございましたら、ご連絡をお願いいたします。】


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



http://www.shomei.tv/mobile/project.php?pid=1559(携帯電話専用)
【ご連絡をありがとうございました。】
[※] 携帯電話専用のURLです。

目撃者を探しています! 8/30 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在6910名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
先週も新宿駅で話を聞かれて泣いてくださった方が数名いらっしゃいました。
本当にありがとうございました。

皆様には警視庁と新宿警察署からのご回答が届いてからブログで公開をと思っておりますが、8月24日に新宿警察署U副署長氏とのお電話で
「回答書は、まだ警視庁で検討中ですが、必ずお送りいたします。」とお約束してくださいましたので、真実が明かされる日は近いと信じています。

【移動中様と他の目撃された方へ】
ツイッター(harada1210)の方でも呼びかけていますが、私は真実を知るために目撃された方を探しています。
法廷で証言をしていただこうと思っている訳ではありません。
どうぞ、以下の携帯電話か、メールか、ツイッターのダイレクトメールにご連絡くださいますようお願い申し上げます。
携帯電話は、新宿駅に行く時など騒音でお話しも聞こえませんので、着信をお入れ頂ければ翌日必ずこちらからご連絡をいたします。

[※]騒ぎを聞いただけという貴方様も、どんな些細な情報でも構いませんので、ご連絡をお願いいたします。

[携帯電話番号] 090-3234-8196
[メールアドレス] harada-n@excite.co.jp
[ツイッター]    harada1210

皆様に今日は、【東日本旅客鉄道株式会社のご回答】に依り、新たに生じた重大な矛盾についてお伝えしようと思います。

【東日本旅客鉄道株式会社のご回答一部抜粋】
弊社社員が、お客さま同士のトラブルを認め、お客さまより警察官を呼ぶように要請をうけたため、直ちにホームへ戻り110番通報するよう手配したということでございます。
なお、弊社社員は痴漢行為の事実及び現場を確認しておりません。

【1月11日:新宿警察署にてK副署長氏の発言より】
(K氏)
物証はないです。ええ、ですから事情を両方聞いてて、警察のほうでは、原田さんに痴漢の疑いが掛けられてましたけども、
原田さんがやったという特定はできませんよと、学生にも言いました。
(私)
何度も確認いたしますが、まったく、ビデオカメラには、トラブル時の映像は写っていなかったと、
(K氏)
正確には写ってないです。
そこに行くところとか、出た後って写ってるんですけども、実際に揉みあってるところっていうのは写ってないんです。

【1月28日:S生活安全課課長氏との電話より】
(S氏)
ま、ビデオカメラに全部がはっきり写っているということでもないんですけれども・・・
(S氏)
関係した学生さんと駅員さんからも話を聞きましてね、あのー、もう、残念ですけれども、あのー、息子さんのほうがですね、あのー、迷惑防止条例の被疑者と認定しまして、
一応、あのー、送致するというような形になりますので、あの、予めですね、あの、ご連絡っていうことで差し上げたわけでございます。
(私)
あ、そうですか。
(S氏)
はい。よろしくお願いします、どうも。
(私)
はい、失礼します。ごめんくださいませ。
(S氏)
はい、どうも失礼します。

以上のお話から、息子を被疑者と認定した根拠は、
[関係した学生さんと駅員さんからの話とはっきり写っていないビデオカメラ]ということになる訳ですが、

【東日本旅客鉄道株式会社のご回答一部抜粋】
なお弊社社員は痴漢行為の事実及び現場を確認しておりません。

東日本旅客鉄道株式会社のご回答が真実であるなら、駅員さんからの話が根拠でなくなります。
息子を被疑者と認定した根拠は、
[関係した学生さんの話とはっきり写っていないビデオカメラ]ということになる訳です。

皆様も他の矛盾点が見つかりましたら、どうぞお知らせください。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



http://www.shomei.tv/mobile/project.php?pid=1559(携帯電話専用)
【ご連絡をありがとうございました。】
[※] 携帯電話専用のURLです。

目撃者を探しています! 8/25 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。
今日、24時から【ニコニコ動画生放送】【残されたボイスレコーダーは何を語るか?第二弾】を放送していただきました。

津田大介氏(ジャーナリスト)・江川紹子氏(ジャーナリスト)・日隅一雄氏(弁護士)
ご出演された方々、そしてスタッフの方々、深夜にお疲れ様でした。
放送中に署名が6724名に増えました。
本当にありがとうございました。


昨日、東日本旅客鉄道株式会社よりご回答を頂きましたので、皆様にご報告いたします。


【東日本旅客鉄道株式会社 東京支社総務部長 A氏】

前略。ご子息のご不幸に際し、あらためてお悔やみ申し上げます。

さて、この度、原田様より弊社社長及び新宿駅駅長あてにお問い合わせいただきましたご質問につきまして、
弊社を代表して東京支社総務部長のAより、つぎのとおりご回答申し上げます。


【2010年8月11日付け送付の質問状と2010年8月23日付けのご回答】

東日本旅客鉄道 株式会社
代表取締役社長 ●●●様
東京支社 新宿駅 駅長 ●●●● 様
2010年8月11日
【質問状】

前略 私は原田尚美と申します。

私の息子の原田信助は、「2009年12月10日午後11時すぎに,JR新宿駅の15、16番線ホームの階段または通路付近にて、たまたますれ違った3名(男性2名、女性1名)の大学生グループに
ちかんの疑いをかけられ暴行されました」(以下、「事件」とします)。
その後、息子・信助は、新宿駅西口交番を経由して新宿警察署に連行され、「事件」に関する取り調べを受け,警察を出たのは午前5時頃でした。
心身ともに追い詰められた息子・信助は,2009年12月11日午前6時40分ごろ,東京メトロ東西線 早稲田駅のホームで自ら死に追い込まれました。
唯一の肉親として、息子・信助がどのような疑いをかけられ、どのような取り調べを受けたのかなど、その事実確認を関係各所に対して行なうことは遺族の知る権利であると考えております。
つきましては、「2010年8月18日(水曜日)まで」に以下の質問事項[1]〜[6]に対して文書にてご回答ください。

[1]息子・信助に「お腹を触られた」などと被害申告した女性によって、JRが特定した痴漢および暴行事件の現場はどこなのでしょうか。
また、息子・信助の痴漢や暴行行為を目撃した目撃者の確保はされたのでしょうか。

【回答】
弊社社員が、複数のお客様より仮設階段でお客様同士の喧嘩が発生している旨の申告を受け、山手線外回り・中央線各駅停車下りホームと北通路を結ぶ仮設階段に向かったところ、男性2名が口論されていました。
弊社社員は、お客様同士のトラブルを認め、お客様より警察官を呼ぶように要請を受けたため、直ちにホームへ戻り110番通報するように手配いたしました。
弊社社員は、痴漢行為の事実及び現場を確認していません。
また、その後、 弊社社員が現場に戻ると上記仮設階段を降りた所において、口論をされていた男性2名が揉み合っておりました。
なお、弊社において、痴漢行為の目撃者がいらっしゃったのかどうかは確認してはおらず、また、暴行行為の目撃者の連絡先等は確認しておりません。

[2]痴漢および暴行事件の一部始終を撮影した防犯カメラの映像はあるのでしょうか。
JR機器管理室の●●●●様から2月に「ない」というご回答をいただきましたが、「ない」理由をお聞かせください。
[3][2]の映像が「有る」のなら、その映像を閲覧することは可能でしょうか。

【回答】
2月頃、東京都の個人情報相談のご担当者様より、「昨年の12月の事象発生当時の新宿駅における防犯カメラの画像について、閲覧をさせて欲しいという旨の相談を受けている」との電話が、弊社の本社危機管理室にございました。
その際に、「昨年の12月の映像は、弊社所定の保存期間満了により既に消去されている」旨を回答させていただいております。
なお、今回のご質問を受けて再度確認しましたところ、これとは別に本件事象発生直後に、本件事象の発生箇所周辺の防犯カメラの映像を提供するよう、警察当局から捜査事項照会を受け、映像を提供しておりました。
現在は警察当局に提出しました防犯カメラの映像は返却され、当社で所持しております。しかし、こうした防犯カメラの映像の提供につきましては、他に写って いるお客様の肖像権等の問題もございますので、司法機関等からの法的手続による場合を除き、閲覧等のご要望はお断りしております。何卒ご理解、ご容赦のほ ど、お願い申し上げます。

[4]貴社のメディアで公表されたコメントと、私に対するコメントに一貫性がない(【※】参照)のは、いかなる理由からでしょうか。
【※】メディアと私に対する貴社のコメントの変遷ぶり

①「社員が現場に駆けつけたときは、一人の男性が馬乗りになって押さえつけていた、とのことです。
痴漢ではなく、トラブルとして対処した、と聞いています」
<2010年5月25日「週刊女性」より>

②【12月10日:JR 新宿駅 駅長室日誌 「迷惑行為で110番」についての私へのコメント】

(1)「迷惑行為といっても喧嘩、痴漢など色々ある」
「社員が現場に行き、確認してから110番している」
<2010年6月21日「新宿駅駅長室(●●助役のお話)より>

(2)「迷惑行為とは痴漢行為をさしていう」
「JRの社員が現場に行き、女性から「痴漢」と言われたので、8号ホームから別の社員が警察に通報した」
「警察官に引き渡した時間は、通常だと110番通報をしてから、10分から15分後になる」
<2010年6月28日「新宿駅駅長室(●●助役とお一方のお話)より>

【回答】
一部マスコミで、当社のコメントとされた内容が掲載されていることは承知しております。しかしながら弊社といたしましては、これまで原田様にご説明を差し 上げましたとおり、弊社社員が、お客さま同士のトラブルを認め、お客さまより警察官を呼ぶように要請をうけたため、直ちにホームへ戻り110番通報するよ う手配したということでございます。
従いまして、上記のとおり、これまで原田様にご説明を差し上げた内容に相違はないものと認識しております。なお、弊社社員は痴漢行為の事実及び現場を確認しておりません。

以上が東日本旅客鉄道株式会社A氏よりのご回答でした。
ご回答頂いた誠意には感謝いたしますが、人の命が奪われているという事実を認識していただければ、自ずから
防犯カメラの映像は開示して頂けるものと思いますし、
また事件に関わる重大な証拠である防犯カメラの映像を【保存期間切れ】等と称して、抹消されることもないと信じております。



昨日、ジャーナリストの黒木昭雄氏と「警察改革を推進する全国ネット」の構想に付いて、お話をしました。
●理不尽な取調べ
●明らかなる冤罪
●警察の嘘
等がテーマとなります。「警察改革を推進する全国ネット」の構想に付いてどうぞご意見をおよせください。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。

●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



http://www.shomei.tv/mobile/project.php?pid=1559(携帯電話専用)
【ご連絡をありがとうございました。】
[※] 携帯電話専用のURLです。

目撃者を探しています! 8/24 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在6202名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
本当にありがとうございました。

今日、新宿警察署の副署長氏と公開質問状の回答が遅れている件で電話でお話をしました。
回答書は、まだ警視庁でご検討中とのことでした。
必ずお送りいただけることをお約束してくださいましたので、皆様にご報告いたします。
真実が明かされることを祈っております。


今日24時から放送の【ニコニコ動画生放送】の【残されたボイスレコーダーは何を語っているか?第2弾】
テーマは【取調べの可視化】です。

津田大介氏(ジャーナリスト)
江川紹子氏(ジャーナリスト)
日隅一雄氏(弁護士)
ご出演予定の方々です。


【まだまだ暑い日が続きますので、皆様もお身体に気をつけてお過ごしくださいませ】
【ネットやツイッターでご支援くださる皆様いつもありがとうございます】


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



http://www.shomei.tv/mobile/project.php?pid=1559(携帯電話専用)
【ご連絡をありがとうございました。】
[※] 携帯電話専用のURLです。

目撃者を探しています! 8/20 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

現在6103名の方々から、ご署名をいただくことができたのは、皆様の応援のお陰です。
昨日は、貴重な情報をご提供くださった方がお二人もいらっしゃいました。一昨日は、話を聞かれて泣いてくださった方がいらっしゃいました。
本当にありがとうございました。

新宿駅での目撃者探しは、この2週間15・16番線のホームへ続く階段の下のみで行っています。
そろそろ小田急前での呼びかけも再開しようと考えています。


8月11日付けで、【警視庁と新宿警察署・東日本旅客鉄道本社と新宿駅】宛てに送付した質問状の回答はまだ返ってきていませんが、
18日に新宿警察署の副署長氏からお電話があり、「警視庁と新宿署と統一回答をするので、2・3日お待ちください」とのことでした。
誠意ある真実のご回答をお待ちしたいと思います。尚、回答に付きましては予定通りに公開いたします。


【ニコニコ動画生放送】で【残されたボイスレコーダーは何を語っているか?】第2弾を8月24日(火)24時より
放送していただくことになりました。

津田大介氏(ジャーナリスト)
江川紹子氏(ジャーナリスト)
日隅一雄氏(弁護士)
ご出演予定の方々です。

昨日は東京もだいぶ気温が下がり、過ごしやすい一日でした。
気候の変わる折、皆様もお風邪などにご注意してお過ごしくださいませ。



これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



http://www.shomei.tv/mobile/project.php?pid=1559(携帯電話専用)
【ご連絡をありがとうございました。】
[※] 携帯電話専用のURLです。

目撃者を探しています! 8/12 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

昨日は息子が急逝して8回目の月命日となりました。
3名だけでお別れ会を行いました。

皆様に今日は、8月11日付けで送付した警視庁・新宿警察署及びJR東日本への【質問状】を公開しようと思います。







●警視総監 池田克彦 様

新宿警察署 署長 頼本和也様

2010年8月11日



【質問状】



前略 私は原田尚美と申します。

私の息子の原田信助は、「2009年12月10日午後11時すぎに,JR新宿駅の15、16番線ホームの階段または通路付近にて、たまたますれ違った3名(男性2名、女性1名)の大学生グループに
ちかんの疑いをかけられ暴行されました」(以下、「事件」とします)。

その後、息子・信助は、新宿駅西口交番を経由して新宿警察署に連行され、「事件」に関する取り調べを受け,警察を出たのは午前5時頃でした。

心身ともに追い詰められた息子・信助は,2009年12月11日午前6時40分ごろ,東京メトロ東西線 早稲田駅のホームで自ら死に追い込まれました。



唯一の肉親として、息子・信助がどのような疑いをかけられ、どのような取り調べを受けたのかなど、その事実確認を捜査機関に対して行なうことは遺族の知る権利であると考えております。

つきましては、2010年8月18日(水曜日)まで」に以下の質問事項[1]〜[6]に対して文書にてご回答ください。

回答文書の送付先は,下記にお願いします。



〒●●●-●●●●      

●●●●●●●●●●●●●●●●●      

原田 尚美





[1]息子・信助に「お腹を触られた」などと被害申告した女性の腹部や腹部付近の衣服などから残留指紋や繊維などの微物採取をし、鑑定をされたのでしょうか。

また、息子・信助の痴漢や暴行行為を目撃した目撃者の確保はされたのでしょうか。

痴漢捜査については,目撃者の確保や供述の裏付け徹底,繊維変など客観的証拠の収集を行うよう,ガイドラインが出ていますが,本件でこのガイドラインは守られていると言えるのでしょうか。





[2]捜査機関が特定した「痴漢の現場」と「暴行の現場」は、JR新宿駅の15、16番線ホームに昇降する階段付近なのか、あるいは階段とつながっている通路付近なのか。

具体的な場所と、その場所を特定した根拠をお知らせください。





[3]「逮捕」ではなく「任意同行」された新宿駅西口交番で、息子・信助が再三の要望を出したのもかかわらず、通信させていただけなかったことには違法性があるのではないでしょうか。

違法性はないということであれば,その理由は何でしょうか。




[4]「逮捕」ではなく「任意同行」された新宿駅西口交番で、息子・信助に対して「被害届を出しに新宿警察署に行ってもらわなければならない」と騙して、新宿警察署に連行した

警察官の行為には違法性があるのではないでしょうか。

違法性はないということであれば,その理由は何でしょうか。




[5]「逮捕」ではなく「任意同行」された新宿警察署で、撮影を拒否する息子・信助に対して無理やり写真を撮影した新宿署員の行為には違法性があるのではないでしょうか。

違法性はないということであれば,その理由は何でしょうか。




[6]息子・信助が頭部を床に打ち付けられる等の暴行被害を訴えているのに、病院で検査を受けさせてから事情聴取をする等の配慮がなされなかったことには違法性があるのではないでしょうか。

違法性はないということであれば,その理由は何でしょうか。




[7]痴漢および暴行事件の現場と思われる、JR新宿駅の15、16番線ホームに昇降する階段付近、あるいは階段とつながっている通路付近を撮影した防犯カメラの映像はあるのでしょうか。

もし、痴漢および暴行事件の一部始終を撮影した映像があるなら、私がそれを閲覧することは可能なのでしょうか。




[8]新宿警察署の担当者は、息子・信助が疑わしい行動をしているという防犯カメラの画像を見るようにと(●●●局のディレクター●●●氏)を経由して私に打診してきたのはどうような理由からでしょうか。

なぜ直接打診してこなかったのですか。




[9]メディアで公表された警視庁(新宿警察署)の痴漢および暴行事件の発生現場に関するコメントに一貫性がない(【※】参照)のは、いかなる理由からでしょうか。



【※】メディアに対する警察コメントの変遷ぶり

①息子と大学生がすれ違うところは、防犯カメラに写っていない

<2010年5月20日「産経新聞」(朝刊/26面)より>



②息子と大学生がすれ違うところが、防犯カメラに写っていた

息子が別の女性のお腹を触っているようにみえる画像がある

<2010年6月14日放送「スーパーニュース」(フジテレビ)より>



③息子と被害者と思われる女性と、もみあう様子が階段の下で確認された

<2010年6月22日放送「スッキリ!!」(日本テレビ)より>





以上 よろしくお願い申し上げます。







東日本旅客鉄道 株式会社

代表取締役社長 ●●●様

東京支社 新宿駅 駅長 ●●●● 様



2010年8月11日



【質問状】



前略 私は原田尚美と申します。

私の息子の原田信助は、「2009年12月10日午後11時すぎに,JR新宿駅の15、16番線ホームの階段または通路付近にて、たまたますれ違った3名(男性2名、女性1名)の大学生グループに
ちかんの疑いをかけられ暴行されました」(以下、「事件」とします)。

その後、息子・信助は、新宿駅西口交番を経由して新宿警察署に連行され、「事件」に関する取り調べを受け,警察を出たのは午前5時頃でした。

心身ともに追い詰められた息子・信助は,2009年12月11日午前6時40分ごろ,東京メトロ東西線 早稲田駅のホームで自ら死に追い込まれました。



唯一の肉親として、息子・信助がどのような疑いをかけられ、どのような取り調べを受けたのかなど、その事実確認を関係各所に対して行なうことは遺族の知る権利であると考えております。

つきましては、「2010年8月18日(水曜日)まで」に以下の質問事項[1]〜[6]に対して文書にてご回答ください。

回答文書の送付先は,下記にお願いします。



〒●●●-●●●●

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

原田 尚美





[1]息子・信助に「お腹を触られた」などと被害申告した女性によって、JRが特定した痴漢および暴行事件の現場はどこなのでしょうか。

また、息子・信助の痴漢や暴行行為を目撃した目撃者の確保はされたのでしょうか。



[2]痴漢および暴行事件の一部始終を撮影した防犯カメラの映像はあるのでしょうか。

JR機器管理室の●●●●様から2月に「ない」というご回答をいただきましたが、「ない」理由をお聞かせください。



[3][2]の映像が「有る」のなら、その映像を閲覧することは可能でしょうか。



[4]貴社のメディアで公表されたコメントと、私に対するコメントに一貫性がない(【※】参照)のは、いかなる理由からでしょうか。



【※】メディアと私に対する貴社のコメントの変遷ぶり

①「社員が現場に駆けつけたときは、一人の男性が馬乗りになって押さえつけていた、とのことです。

痴漢ではなく、トラブルとして対処した、と聞いています」

<2010年5月25日「週刊女性」より>



②【12月10日:JR 新宿駅 駅長室日誌 「迷惑行為で110番」についての私へのコメント】



(1)「迷惑行為といっても喧嘩、痴漢など色々ある」

「社員が現場に行き、確認してから110番している」

<2010年6月21日「新宿駅駅長室(●●助役のお話)より>



(2)「迷惑行為とは痴漢行為をさしていう」

「JRの社員が現場に行き、女性から「痴漢」と言われたので、8号ホームから別の社員が警察に通報した」

「警察官に引き渡した時間は、通常だと110番通報をしてから、10分から15分後になる」

<2010年6月28日「新宿駅駅長室(●●助役とお一方のお話)より>



以上 よろしくお願い申し上げます。




昨日も新宿駅で、3名の方が1時間以上お話を聞いてくださいました。

「携帯から署名できますか?」と聞かれましたが、できるらしいという事しか分からないので「調べておきます」とお答えしました。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご連絡をお願いいたします。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名



http://www.shomei.tv/mobile/project.php?pid=1559(携帯電話専用)
【ご連絡をありがとうございました。】
[※]携帯電話専用のURLです。

目撃者を探しています! 8/10 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

昨日は、新宿駅で1時間近くお話を聞いてくださった方が、3名もいらっしゃいました。
ツイッターやネットなど、見えないところでご支援くださっている方々にも御礼申し上げます。
本当にありがとうございます。

皆様に今日も、息子の残したボイスレコーダーの記録を文章でお伝えしようと思います。
今後は、私も息子も実名で出ていることですし、公人の方のお名前を隠す必要もないと思いますので、アルファベットの記入をやめることにしました。


【12月11日:新宿警察署にて】

(息子)
私は15番線16番線入り口南部より、小田急よりから階段を3段目か4段目から上がろうとしていたところ、宙をういたような状況。その状況から背中から落ちた。
その状態で私は衝撃を受けました。その後に全く面識のない男性の方に馬乗り状態にされました。
その状況で、「お前だろう、お前だろう」と、首元を床に何度も叩きつけられました。
(息子)
その状態で、身の危険を感じて、相手の身体を反転させる。多少乱暴といいますか、反転させるためにどうしたらいいかと思い、
上に乗っている方の左側の胸倉をつかみながら反転させるような所作を取りました。
その状態で、私が馬乗りになりました。その状態でまだ相手方は動きを示していたので、お互いもみくちゃの状態ですね。
(息子)
私はその時点で身の危険を感じたので、110番通報いたしました。
山岸さんという方が、相手方としてお出になりました。私は現場を説明しました。通信指令センターの方なので、
おそらく録音はされていると存じます。それで、事情を説明しました。
(息子)
そして、Hさんの名札を確認したところ、右手で、私の左肩を突き飛ばしました。
私は、そのまま地面にしりもちをついて、でも通話状態は続いていたので、山岸さんからはずっと、
「警察の方に代わってください。警察の方に代わってください。」と言われたので、
警察の方だと思っていたA、この方に代わろうとしていたのに、
「お前だろう、お前だろう、お前だろう」と何度も暴力を振るわれました。
そこにまず、しぐりさんという新宿警察署交番の方がきました。その後、平岡さん、あちらの方ですよね。平岡さんあなたですよね、二番めにいらっしゃったのはあなたですよね。
しぐりさんのお話だと、二人の方が暴力を振るった現場は見ていないというお話でしたが、
2対1の状況にあったということは認めて頂いた上での発言はいただいております。
私は、訳の分からぬままに、任意同行と申し上げられたので、帰ろうとしても、警察官の方にそれを阻害された、その保障がほしいということで付いていきました。
「取調べじゃないですよ、取調べじゃないですよ」というしぐりさん、平岡さん、あべさんから、警察署に伺えば、通信することが可能という言質を頂いた上で、
パトカーに乗り、新宿西口交番から新宿警察署に参った次第です。

(刑事)
だいたい分かった。ただ、あなたが今日ここに来たというのは、要するに、階段で女性のおなかか何かをなでた、
(息子)
何でおなか?意味が分からないないんですけど。
(刑事)
だから、そこを聞きたかったの。
(息子)
私は、階段の3段目から4段目に上がろうとしたところを、1段目めに体を叩きつけられた。
AとHという方にずっと主張しようとしたら、何度も暴行を受けた。ただその事実だけです。
電話は、井上係長、おおくらさんの元に行けば使えるというお話しだったので、ここに来たまでです。



11時前に、上がりかけた階段で突然暴行を受けた息子は、4時頃「もう、帰っていいですから」といわれるまで、

「女性の方がすれ違ったときに、あなたの顔を見ている」

[女性は絶対に触ってない?」

「階段で、肩とかカバンが当たった覚えも全くない?」

「女性の方は何故、あなただというんだろうね」

「わかる?平行線だよ」

「どうしたらいい?」

などと、何度否定しても同じ質問がくり返されるだけでした。

息子は、
「明日の仕事に支障をきたすので、休ませて頂きたい」と申し出て、
パイプいすを並べられ、仮眠を取りましたが、強制的に15分後に起こされ、やすひら刑事に無理やり写真を撮られました。


6月14日放送の
※【フジテレビ:スーパーニュースの警察のコメントから】
「原田さんの顔は誰も見ていない」・「原田さんと大学生3人は通路ですれ違った」と、すれ違った場所まで変遷していく訳ですが、この矛盾は信じられませんが事実です。


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

目撃者を探しています! 8/9 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

皆様に今日も、息子の身に起こった12月10日の出来事をお伝えしようと思います。

【8月8日の続きになります】

そのとき、部屋のドアが別の警察官によって閉められました。
息子が〈なんで閉じ込めたんですか?〉とたずねると、その警察官は〈閉じ込めてないよ〉と答えたので、
息子は〈じゃあ、開けていただけませんか〉とお願いしています。通信状況を断たれた息子は「密室」におかれることを不審に思っていました。
さきほどの警察官とのやり取りが続きます。

(警官)
それはやっぱり周りの人が見ていると喧嘩ですね。喧嘩だと思っちゃいます。
(息子)
いいですよ、はい、客観的に見て喧嘩。はい、認めましょう。
(警官)
まず喧嘩に見えるじゃないですか。警察官も来て。
(息子)
その前に私は電話(110番通報)をしています。
(警官)
うん、行くじゃないですか。その前に一般の方が見て何かやってるよ、と言われて行くじゃないですか。そうしたら、揉め事ですよね、喧嘩ですよね。
(息子)
客観的に見たら。
(警官)
そう。じゃあ、だから状況を聞かないと。
(息子)
ええ。
(警官)
それで状況を聞いて、一般の取っ組み合いと言っても、これは暴行ですから。警察官から見たら。
(息子)
誰から誰に対する?
(警官)
やっぱりほら取っ組み合いになっているから。
(息子)
取っ組み合いになってないです。私は。
(警官)
あなたとすれば先にやられたってのが、あるかもしれないですけれど。反転してさぁ。
(息子)
反転してさぁ!?
(警官)
反転して、向こうの人が言っていたんだけれど、やっぱり暴れていたみたいだから。
(息子)
いや、ちょっと待ってください。いきなり階段を上っていて、(なにか言いかけて)……まぁ、いいですよ。その部分は。
(警官)
だから、あなたから見たら階段を上っていて、急に宙づりになった。後ろに倒れたと言うんですけど。そのあと取っ組み合いになって、上の人と下の人が逆転して、
その状態を一般の人がみたら、立派な揉め事ですよ。
(息子)
そりゃ、そうです。それは認めますよ。
(警官)
血も流れているわけですからね。やっぱり事件ですよ、これは。

当時、暴行してきた大学生は息子の抵抗によって、鼻血を出していたそうです。一方、東京女子医大に駆け付けたとき、危篤状態の息子の口元も切れていました。
なにより、いきなり階段から〈急に宙づり〉になって〈後ろに倒れた〉と言う息子は、打ちどころが悪ければ後頭部に重大なダメージを受けて、その場で即死していたかもしれません。
身の危険を感じた息子が〈反転〉させて抵抗したのは、当然のことだと思います。それなのに警察官から、〈事件〉という言葉を聞いて、息子は激怒します。

(息子)
なんで事件なんですか!
(警官)
事件というか、事件と言っても、大きい事件とか、小さい事件とか……。
(息子)
大小の話ではなくて、事件という概念のもとに括られる理由がわからない。
(警官)
要は結果だから。揉め事だから。
(息子)
喧嘩ではないです。
(警官)
いや、だから、あなた……。
(息子)
客観的に見て揉め事ではありますが、喧嘩というのは両者があって成立するものでしょう?
(警官)
両者いるじゃないですか。上にいた人があなた。
(息子)
(絶句)
(警官)
両当事者もいるし、揉め事になっているから、誰が見ても揉め事でしょ?


突然、暴行を受けたから抵抗した。そのことを警察官は、〈要は結果だから。揉め事だから〉と単なる〈喧嘩〉として処理しようとしていました。
息子は、帰宅の保障のために電話をさせてほしい、と再度申し出ています。


(息子)
その保障のために一度お電話させてくださいと先ほどから申し上げている。電池が切れてしまった。
(警官)
電池が切れてなければあれなんですけれど、警察官、携帯持ってないんですよ。
(息子)
電話でいいですよ。これ、つながってますよ、外線。
(警官)
これ、ある操作をすると外線までつながるんですけど、一般の方にお貸ししてないんですよ。
(息子)
じゃあ、(身分)証明します。印鑑あるんで。
(警官)
あなたの身分とか、お名前……
(息子)
身分、証明しますから。はい、身分証明書。
(警官)
聞いたからといって、すぐ貸せるものじゃないですよ。
(息子)
証明しますから。
(警官)
上司の許可が必要なんですよ。私じゃ、ちょっと。
(息子)
じゃあ、上司を呼んできてもらえますか。外線、使用させていただかなければならない状況に陥っている。それは、理由は、
(警官)
実家に帰る約束だったんですよね。
(息子)
はい。身分証明書も届け出印もございます。一刻も早く連絡をさせていただきたいです。上司の方の承認が必要というのであれば、一刻も早く上司の方の承認をお取りいただきたいと思います。

息子は一生懸命、電話をかけさせてほしいと頼んでいました。連絡したい相手は、ほかでもない、私だったのです。
しかし、任意同行の事情聴取にかかわらず、警察官は決して外部との接触を許そうとしません。
携帯電話の電池が切れ、交番の電話も使わせてもらえないと知った息子は、お金を払うので売店で携帯電話の充電器を買ってきてほしいと警察官に頼みます。
警察官は、〈買ってこい、と言うのも、原則、警察官はお金預かってお釣りが足りないとか、そういう揉め事があるので、ちょっとお断りしているんですよ〉と言って、聞き入れられません。

(警官)
じゃ、これから警察署向かいますんで。
(息子)
その途中で充電器を購入することは可能ですか? 任意同行ですよね? その途中で、お店にとりあえず。
(警官)
とりあえず? コンビニのあるところ通りませんので。
(息子)
なぜですか? 任意同行ですよね?

息子は新宿警察署へ行く前に、なんとか通信状況を回復させようと食い下がります。

(息子)
なんでその保証できないんですか。任意同行っていう名目で連れてこられて。警察署、行きますよ。ただ、その前に何故通信状況を回復できないのか、私には理解できない。
(警官)
だから、買ってくることもできないし、って言ってるじゃないですか
(息子)
だから、その途中に、買えばいいって先ほどから何度も、あべさんにも何度も申し上げてるんですよ
(警官)
その、買うような、お手伝いをするような、そこまで私どもは
(息子)
そこまで私は... 何故ですか。任意同行なのに何故ですか。理由がなく
(警官)
あなたはなぜ110番されたの。
(息子)
それ、
(警官)
被害者だから、被害者だから、されたんでしょ。今お話してる。でね、お話を聞かなきゃいけないと。で、交番まで来てもらいました。でね、色々貴方がね、
(息子)
その方に、その経緯に至るまでに、まあ判明しましたが、JRの職員【A・H】二人に突き飛ばされた後ですよ。まあいいですそれは
(警官)
だから、貴方が被害者だってことでしょ。
(息子)
ええ。
(警官)
でね、だから、我々もここへ来てね、刑事さん、専門の、今は専門の刑事さんにね、お話をね、もう一回、申し訳ないけどもう一回してもらって、刑事さんの判断を仰ぎたいと思うんですよ。
(息子)
それは、はい、承認しました。私は通信状況を回復、回復というか現状復帰
(警官)
申し訳ないけど、それからにしてください
(息子)
じゃあ、はい、それから... 現状復帰は、その刑事さんに折衝した時点では現状復帰は認められるというHさんの判断でよろしいですか?
いや、ただ、外線に切り替えられることはできるんですよね、この端末から。
(警官)
警察電話なんで... 
(警官)
ちょっと難しい手続き、やっぱり、しなけりゃならない
(息子)
ええ。ただ、平岡さんのお話だと、その刑事の方に判断を仰ぐ、その承認が
(警官)
うん。警察署いって、いただいて、刑事さんにお話すればもう多分、多分ですけど、すぐ、すぐもう電話していいよってなりますよ
(息子)
それは間違いないですね。
(警官)
た、たぶん、私そう思います。電話しちゃいけないってことはないと思うんで
(息子)
しぐりさんの... 主観的な意見だとちょっと保証が得られないんで、ええ。たぶんそう思います?
(警官)
ずっと電話させないってことはないと思うんで、それは大丈夫です
(息子)
だって、最初任意同行という名目で
(警官)
もちろん今もそうですよ
(息子)
来て、帰ろうとしてただけ、まあいいや、それ言っても埒あかないから... まあいいです。
(警官)
車... あの、パトカーなんですけど、車いま来ましたので、あの警察署のほうに移動という形で


息子が騙されたまま、新宿駅西口交番から新宿警察署に連れて行かれたときの様子です。
被害届を出しに行った警察署で、まさか痴漢容疑の取調べが待ち受けているなど、息子は、知る由もなかった訳です。


今後も、息子のレコーダーを文書で公開していこうと思っています。



これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

目撃者を探しています! 8/8 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

先日は、新宿駅のほうへ試験の終わった学生の方が応援に来てくださいました。
通行中に、ご支援のお声をかけてくださる方も数人いらっしゃいました。
本当にありがとうございました。

皆様に今回から、息子のボイスレコーダーの録音の音声を文章でお伝えすることにしました。


【2009年12月10日:新宿駅西口交番にて】

(息子)
「録音を」録っておりますので、はい、続けていただけますか?
(息子)
ちょっと待ってください。私はHさん(暴行現場から西口交番に連行した警察官の実名)に来ていただいたときに、
お二方、JRのふたりに詰め寄られているのは見ていますよね。さっきも申しあげましたけれど。
(警官)
いたのはわかりますけど、詰め寄られた関係は……
(息子)
なんでですか? ……それはいいですよ、それは私の主観的な主張かもしれい。
二対一の状況で電話をかけていた。これは事実ですよね。
(警官)
うん、電話かけていましたよね。弁護士に電話するとね。
(息子)
ええ、そうですよね。その前の状況は何も把握していないですよね。
(警官)
残念ながら。
(息子)
残念ながらってどういうことですか?
(警官)
それはね、お兄さんからお話聞いていないですから、もうひとりのね。
(息子)
名前はなんと言いますか、あのお二方。
(警官) それは申し上げられません。


12月13日のK副署長の説明では、息子とトラブルがあったのは、〈大学生3人、うち女子1名〉のことでした。
西口交番で、息子の頭のなかにあったのは、自分は被害者として事情聴取を受けているのであり、
当然暴行してきた相手は加害者として並行して事情聴取されているのだろうということです。
警察官は、ボイスレコーダーの録音のことを気にしていました。


(警官)
それとね、録音されていますけれども。
(息子)
ええ、先ほどからずっとしていますけども。
(警官)
録音であなたが、人の人権ね、侵害する恐れがあるから、消してください。
(息子)
ちょっと待って。録音で損害する。はい、問題発言でましたね。
(警官)
やめたほうがよろしいでしょう。
(息子)
公共の発言に関して録音で人権を損害するとはどういうことですか?
(警官)
我々、警察官……
(息子)
ちがいます。公共の、そもそも私は何でここに来たのか、わからない立場でお話を任意で、任意で……
(警官)
お話したじゃないですか。
(息子)
任意で申し上げているにもかかわらず、録音すると人権の損害だと言う。
(警官)
損害じゃない、そんなこと言っていないですよ。
(息子)
いや、おっしゃってましたよ。
(警官)
PS 同行するから
(息子)
PS同行するから!?
(警官)
それねあの、
(息子)
一回電話借りれませんか?お金払いますんで、その10円なら10円分。公衆電話でもいいんで。
(警官)
貸すときは貸すので、お金も要らないのでそのときは
(息子)
すぐほしいんです。
(息子)
電話がいま、充電器がないので。なんならいまお金払いますんで、携帯用の、
(警官)
いや、お金、そういうことはしていないので。
(息子)
携帯用の充電器買ってきていただければお金払いますんで。
私は通信状況を絶たれた状況で、お三方から一方的にお話しを詰められているという状況ですか?
(警官)
私、ひとりじゃありませんか?
(息子)
いやいや、じゃあ、私は帰りますよ。
(警官)
原田さんはいま、「何があったかわからない」って言ったじゃないですか。そのとおりだと思うんですけれども、
全体としてみると向こうはよくわかっている。喧嘩みたいな状態になって……
(息子)
いやいや、意味がわからない。 
(警官)
われわれも喧嘩と思っちゃいますよ。
(息子)
喧嘩と思っちゃいますよ!?
(警官) 
だって、取っ組み合いになったって自分で言ったじゃないですか。
(息子)
取っ組み合いになったって、一言も申し上げていない。
(警官) 
馬乗りに、
(息子)
馬乗りになられたっていう事実は申し上げました。
(警官)
上と下、逆転して、
(息子)
逆転したとは申し上げてないです。
(警官)
申し上げたじゃないですか。下に初めなって。
(息子)
はい、なりましたね。
(警官)
つかまれて、それをやりかえしたと。
(息子)
反転はさせました。
(警官)
周りの方が駅で見ていたら、やっぱり喧嘩ですよ。


息子は、「逮捕」ではなく「任意同行」された新宿駅西口交番で、再三の要望を出しましたが、
とうとう通信させていただけないまま、新宿警察署に連行されました。



これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名

目撃者を探しています! 8/3 追記

原田です。

皆様から沢山のコメントや励ましのお言葉をいただき感謝しています。

先日、皆様にお伝えしました【愛知県の海水浴場で痴漢と言われて・・・】のニュース記事を送ってくださった方がいらっしゃいました。
本当にありがとうございました。
実はその方の事件が起きたのは、2008年8月3日(2年前の今日)ということを知りましたので、追悼の意を込めて、
皆様に当時の読売新聞の記事をお伝えしたいと思います。


【2008/08/04 大阪読売新聞 夕刊 13ページ 266文字】

愛知県南知多町の内海海水浴場観光センター2階にある県警半田署千鳥ヶ浜詰め所で3日午後、
署員に事情を聞かれていた名古屋市西区の会社員男性(25)が突然、窓からベランダに出て約2メートル下に飛び降り、階段の鉄柵のパイプに首が刺さった。
男性は4日午前3時45分ごろ、搬送先の病院で、出血性ショックで死亡した。
同署の発表によると、男性は遊泳中、会社員の女性(19)らの体に触ったと言われてもめ、署員に任意同行を求められた。
男性は詰め所で「やっていない」と興奮した様子で話していたという。男性は妻(25)や知人男性らと海水浴場に来ていた。


この会社員男性は、息子と同じように、自称被害者の女性の連れの男性数名に暴行を受けたそうですが、
警察は暴行についての被害届を、やはり息子と同じように門前払いで受け付けなかったので、
検察庁が告訴を受理した後に不起訴となったそうです。


今日、ご遺族の方とお話をしましたが、余りにも進行状況が似ているために、
まさか、痴漢冤罪事件の警察の対処マニュアルがあるのではないかと思ってしまいました。


皆様に、次回からは、息子のボイスレコーダーを文章にしてお伝えしていこうと思っています。


【暑い日が続きますので、夏バテに気をつけてお過ごしくださいませ。】
(メールの返信ができず申し訳ありません。)


これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。


●署名TV
原田信助の受けた暴行被害について、
十分な捜査を実施し,犯人を起訴することを求める署名